大好評「今夜、麻雀の楽しい未来を語りましょう!」。

こちらのコーナーを担当するのは、日本プロ麻雀連盟の望月雅継プロ。

第3回目の今回のテーマは、前回・前々回に引き続き、『国や地方自治体が主催する麻雀大会について』です。

 

■ねんりんピックや国民文化祭の大会前準備

(編集部)今回はいよいよ、ねんりんピックや国民文化祭などの大会前の準備や運営、そして当日の審判業務など、皆さんが目にする部分についての動きやご苦労、そして裏話などを伺っていきたいと思います。

(望月)承知致しました。前回までは大会が行われるまでの細部に渡る準備についてお伝えしてきました。ここまでの準備が本当に大切なのですが、現地に入ってからもさまざまな準備や打ち合わせ、リハーサル等、多岐に渡る仕事がありますので、今回は前日準備から当日の運営まで詳細部分をお伝え出来ればと思います。

(編集部)それでは詳しく伺っていこうと思います。大会前の準備はどのような形で進んでいくのですか?

(望月)大会の規模や開催場所、それから地元自治体の協力具合にもよるのですが、開催地にはだいたい前々日〜前日に入ることが多いです。私は不測の事態に備えて、集合の一日前に開催地近くまで行って準備することが多いですね。

開催地に到着すると、まずは会場設営から始まります。(こちらも集合時刻の前から地元自治体や地元業者の設営が始まっているケースが多いので、なるべく早くに会場入りすることが多いです。理由は後ほどお伝えします)

大会会場は体育館や大きなホールをお借りして行いますので、最初はまったく何もない所から開始するわけです。床の養生、机や椅子の搬入、麻雀卓の搬入から始めるわけですが、これがなかなかの重労働なんですよね。普段は麻雀牌より重いモノを持つことがあまりないわけですから(笑)。

地元業者さんが養生やステージ設営、用具の搬入をしてくださる場合がほとんどですが、場合によってはお手伝いしなければならないですし、また図面を見るだけでは気が付かず、会場に行ってみて初めてわかることも多いので、早めに行って細かな部分を図面と照らし合わせて、修正点をチェックしています。

■細部にわたってチェック!

(編集部)細かな部分とは例えばどんなところですか?

(望月)私が担当するのは大会の競技全般やゲストプロのアテンド業務ですので、主には会場内の動線やトイレ位置の確認、ゲストプロの控室から会場までの動線のチェックなどをして、頭の中でスムーズに進行出来るかどうかをシミュレーションしてみるんですね。

また、会場内の照度をチェックしたり、開催時期によっては冷暖房の有無や対応策を相談したりするのも最初のチェック項目です。

集計作業を担当する方は、コンセント位置や会場内の電波状況をチェックしているみたいですね。

(編集部)本当に細かな部分まで考えているんですね。

■イベント開催における準備の大切さ!

(望月)準備はまだまだこれからですよ。集合時刻になり役員の皆さんが集まったら、いよいよ本格的な会場設営が始まります。いくつかの班に分かれてそれぞれの部署の設営をするのですが、

◎集計所の準備やテスト

◎受付の設営と準備

◎式典準備や景品や参加賞の準備や確認

◎競技会場設営

など多岐に渡ります。

私はいつも競技会場設営に携わっているので、他部署の細かな部分はわかりませんが、皆さん本当にテキパキと動いてくださってますね。

私が担当する会場設営は、まず大会で使用する麻雀卓の台数と同じ数の長机を等間隔に並べる所から始まります。たとえば400名の大会でしたら100台の長机を図面通りに並べるわけです。その後麻雀卓を並べていくのですが、こちらもすべて等間隔で並べていくんですよ。メジャーを使い、距離も測りながら同じ角度に麻雀卓を並べる作業はなかなか大変なんですよね。

(編集部)私も作業されているのを拝見していますが、なかなか大変そうですね。

(望月)最初は大変だと思っていましたが、最近はスタッフのチームワークが良くなってきたこともあり、かなりスムーズに作業が進みますね。ちょっとくらいいいや…って思ってしまうと会場全体では大きなズレになってしまうので、この部分は本当に大切なんですね。

麻雀卓の設置が終わったら、人数分の椅子を並べ、麻雀牌、点棒の設置と、長机の上に配置する番号札、電卓、鉛筆を各長机に設置して会場設営は終了です。こうやって言葉にすると簡単ですが、数が数だけにチェックするのは骨が折れます。ガン牌があったり、サイコロや起家マークがなかったりすることもありますので。

(編集部)こうやってあらためてお話を伺うと、麻雀大会をやるための準備はなかなか大変ですよね。思っているよりたくさん準備しなければならないモノがあることに驚きです。

(望月)そうですよね。ただ私達は会場内で準備するだけですからそれほどではないですが、これらの用具・道具・機器を事前に準備、管理、発送を担当する方々は本当に大変だと思います。ノウハウがあるといっても、簡単に出来るわけではないですからね。

(編集部)一口に麻雀大会を開催すると言っても、本当に大変なことがたくさんあるんですね。

(望月)本当にそう思います。準備が大切なことはどんな仕事でも同じですが、イベントを開催するという事については特に準備が大切だと思いますね。

■本番へ向け各部署でミーティングやリハーサル

ある程度の会場設営が整ったら、ここからは各自部署に分かれて大会を進行していくための準備に移ります。

私はこのタイミングでは、担当する審判員を集めて審判ミーティングを行います。中央競技団体の役員の皆さんは、大会にも審判業務にも慣れている方が多いですが、各開催地の地元競技役員の皆さんは初めての経験ですし、役員の皆さん同士の顔合わせも大切ですしね。

このミーティングでは、改めてルールとマナーの確認をした上で審判員の皆さんからの質問を伺います。そして、その大会中の審判員のジャッジの方向性をお伝えして意思統一を図るわけです。

(編集部)審判員によって裁定が違ってしまうのを防ぐということですか?

(望月)その通りです。裁定がバラバラですと困ってしまうのは選手の皆さんですからね。審判という名前はついていますけど、私達がやるべき仕事は選手の皆さんが気持ち良くプレイするためのサポート業務であり、そこが大切なわけですから。

(編集部)いろいろな準備があるんですね。

(望月)そうですね。会場内は広いですし、大会中にはなかなか審判員同士のコミュニケーションは取れないですので、事前にある程度準備が必要になってくるのです。

この後は、担当ブロック毎に分かれて、ブロック長と各ブロック審判員のミーティングを行ってもらいます。担当場所の確認や動きの確認、ブロック毎の休憩の取り方など、ブロック内のコミュニケーションを円滑に取るための時間ですね。また、私からは大会期間中の指示系統の確認についてのお伝えもします。

◎審判長⇄各ブロック長⇄各ブロック員

こういった連携をしっかり取ることで、大会期間中の申し送り事項の漏れがないように準備しておくのです。

(編集部)なるほど!大会中の審判員の動きがなんとなくわかった気がします。

(望月)すべての準備が終わった後、最後に開会式、閉会式の式典リハーサルを行います。式典には開催地の市長さんや県会議員さん、市会議員さんはじめ、国会議員の先生やゲストプロ、協賛企業様がご列席されますから、失礼の無いようにしっかりと準備が必要ですからね。

(編集部)前日の準備にもさまざまなモノがあるんですね。出場する皆さんが大会を楽しむために、役員の皆さんが一生懸命に準備してくださっている様子が目に浮かびます。

さて、いよいよ大会の様子について伺いたいのですが…文字数の関係で次回に伺いたいと思います。

望月さん、今回もありがとうございました。

(望月)ありがとうございました!

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