従業員として縛られるよりも自由に好きなことができるポジション

新聞を読んでいて、ふと目に入った死亡記事欄。T大学名誉教授(フランス思想史、哲学)の訃報を伝える記事。

「フランス哲学?」「あれっ!?もしや市村名誉教授って!」
ずいぶん昔に知り合ったゲームの達人市村君。背は高く、言葉遣いもソフトで、頭の回転は抜群の、育ちの良さそうなボンボン。英語は勿論、中国語にフランス語、どうしてそんなに語学が達者なの?

遊びに行けばダーツもビリヤードも玄人はだし。広尾のスロットカー・ドラッグレース(プラモデルのサーキット)ではチャンピオンにも。「こいつ何者?どうしてギャンブラーなの?」

仲良くなってゆくうちに、彼の生い立ちが徐々に解ってきて…。子供の頃自宅の2階ベランダから落下。脳挫傷の大けがを負ったものの幸い命は取り留め、しかし「長生きはできないかも」との医師の診断。小学校の頃はヘルメットをかぶっての通学。子供達からはからかわれ、家庭では過保護に育てられわがまま放題の少年期を過ごしたようです。父親の仕事の関係である時期フランスで過ごし、フランス語が喋れるようになったとか。帰国子女枠で入った大学の附属高校では、学校をサボりビリヤード場に入り浸り。挙げ句の果て、ゲームセンターやビリヤード場でのアルバイト三昧。当然成績はがた落ち。出席日数不足で留年の危機。と、不良の道一直線。

彼の生活態度に呆れた父親から「君、ビリヤードやゲームが好きならば、従業員なんかにならないで、何故、客の立場になろうとしないのかね」と一言。従業員として縛られるよりも自由に好きなことができるポジションになれ。という父親の哲学。

市村君いわく「どう口答えしても父親の理屈には勝てなかったんだ。大学の哲学の先生だったからね」と。
その後も父親の声には耳を傾けず、エスカレーターで上がった大学でも遊び呆けて、ついにはアングラカジノのディーラーにまでなってしまいました。
父親に反発するものの、父親を尊敬していた彼の現在は…そうか、彼のお父さんはT大の教授だったんだ。
ホテルの支配人になった彼。フランス人の妻と子供2人、シンガポールに住んでいます。

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