「麻雀を教えるってどういうこと?」最終回 | 麻雀新聞

「麻雀を教えるってどういうこと?」最終回

「麻雀を楽しくスムーズに覚えてもらうためにはどうすればいい?」

この連載は麻雀教室の開講をお考えの営業者に、

現役麻雀講師が持つスキルのすべてを大公開!

最終回となる今回は、麻雀普及にかける熱い思いを語っていただいた。最終回

みなさんこんにちは。

突然ではございますが、今回の掲載をもちましてこの連載を終了する運びとなりました。

長きに渡りご拝読頂いた皆様方には本当に感謝致します。本当にありがとうございました。

最初にこの連載のお話を頂いた時は驚きの連続でした。

『麻雀を教えるってどういうこと?』

というフワッとしたテーマでしたし、今まで誰も触れてこなかった講師の育成や意識改革を主眼に置いたコラムということでしたので、言葉選びや内容にはかなり神経を注ぎました。

デリケートな部分を多く含む内容ですので、匿名を条件にお受けさせて頂いたのですが、それでも難しい内容であったことには変わりがなく、毎回頭を悩ませながら筆を進めていたのは間違いありません。

それでも、読者の方々から多くの問い合わせやありがたいお言葉を頂けたことが私の励みとなりました。

この場を借りて皆様に改めて御礼の言葉を述べさせて頂きます。重ね重ねになりますが、本当にありがとうございました。

私がこの連載を通じて本当に伝えたかったことは、「真の麻雀講師の育成と麻雀講師の意識改革」です。

麻雀の社会的地位の向上に伴い求められること。

それはいくつかの方向からアプローチしなければならないことがたくさんありますが、その1つが麻雀講師の問題なのです。

麻雀教室の開講に関しては思っているよりも開講へのハードルが低く、麻雀講師についても、ライセンスを持っていなくても誰でも講師が務まると思っている講師や経営者が多いのが現状です。

そういった現状を打破したいと思い書き始めたこの連載。

連載を始めた当初とは、麻雀を取り巻く環境が良い方向に変化しているのはとても良いことだと思います。

だからこそ、今一度より良い麻雀講師の育成と麻雀講師自体の意識改革を進めていく必要があると考えているのです。

麻雀をまったく知らない方が麻雀を始めるに当たり、麻雀が好きになるかどうかは、麻雀を始めた時の環境が大きいと思います。

麻雀の知識や技術を身に付けるには、麻雀を教わる人の見識が大切だと考えます。

麻雀を今よりもさらに普及していくためには、それらを伝えることの出来る存在、つまり麻雀講師の存在がとても大事であり、麻雀講師の意識改革やスキルアップが求められる時代になってきているということなのです。

本当はもう少し厳しい内容にも触れていきたいと思っていましたし、現状についての問題点も挙げてお話したいと思っていました。

それでもこの連載を通じて、読者の皆様の意識が少しでも良い方向に変化し、皆様自身で周りを動かすような活動を行って頂けたらと願い執筆を続けていたわけです。

私がそう考えるのは、私が麻雀講師を目指すにあたり、指導して頂いた先輩の麻雀講師の皆様方のおかげです。

私が麻雀講師を志したのは20代後半。

麻雀プロとしての活動が軌道に乗りはじめ、自身のスキルアップのためにもプラスになると考えて、軽い気持ちで受講しはじめたのがきっかけでした。

当時の私は、麻雀の知識にも技術にも自信がつき始めていた頃でしたので、麻雀講師のライセンスなど簡単に取得出来るのではと考えていましたが…。

それは大きな間違いでした。

今まで学んできた麻雀の知識や技術は、麻雀講師としてはまったく通用しないことがわかったのです。

むしろ、それらがマイナスに作用することが多いということも学びました。

先輩講師の皆様方からは、麻雀講師としての立ち居振る舞いや言葉使い、目線や身体の使い方から、ホワイトボードの使い方やワードチョイス、更には麻雀講師としての心構えや在り方など、多岐にわたるご指導を頂きました。

また、先輩講師の皆様の講義や授業を見学させて頂くことで、十人十色の指導内容があるのを認識させて頂いたのです。

それらが今の私の大きな財産になっていますし、麻雀講師としての指針となっているわけです。

そういった私自身の経験から、この講座を通じてたくさんの皆様に麻雀講師としての知識を身につけていただき、麻雀講師としての心構えをお伝えできればと思い執筆を続けてまいりました。

先輩講師の皆様方から私が教わったことを皆様に伝承していくのが、私の役目であると思います。

麻雀は文化です。

文化であるからこそ、その時代や場所によりさまざまな形に変化しながら伝承を続けてきました。

麻雀は自由です。

同じ手牌でも打ち手によってさまざまな未来が待っています。

私達麻雀講師が、より良い形で麻雀講師を育成し、生徒さんに麻雀を伝えていくことで、そこから新たな麻雀ファンや麻雀普及者が生まれてくるはずです。そんな未来を私は望んでいます。

世の中を取り巻く環境が日々大きく変化する昨今。

麻雀教室を巡る環境も大きく変化しています。

麻雀教室を運営し継続していくためには、さまざまな問題にぶつかることも多いかもしれません。

それでも麻雀講師の皆様の意識が高く、生徒さんに楽しんで頂けるスキルを持ち合わせているのであれば、麻雀教室の未来は明るいと思っております。

いつか麻雀普及の現場で、この連載をご覧になっていた皆様方にお会いする機会があることを楽しみにしております。

長い間ご拝読頂き本当にありがとうございました。

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