大好評「今夜、麻雀の楽しい未来を語りましょう!」。

こちらのコーナーを担当するのは、日本プロ麻雀連盟の望月雅継プロ。

第4回目の今回のテーマは、

『国や地方自治体が主催する麻雀大会について』の最終回です。

■いよいよ大会当日!

(編集部】今回のテーマも前回から引き続き、『国や地方自治体が主催する麻雀大会について』です。今回はねんりんピックや国民文化祭などの大会の当日の審判業務について伺っていきたいと思います。

(望月)いよいよ本題ですね!

とはいえ、麻雀大会の運営については準備をすることが業務全体の8割を占めますので、ここまで準備すればかなりホッとするのですが、大切なのは参加して頂く選手の皆さまが安心して楽しんで頂くことですからね。大会当日も気が抜けない時間が続きます。

(編集部)それでは当日の望月プロの業務を中心に、時系列に沿ってお伝え頂ければと思います。

(望月)はい! 現在ではねんりんピック、国民文化祭共に2日間の開催になっておりますので、2日間の流れに沿ってお伝えしますね。

開催初日当日の朝は早いのです。

私は送迎を担当することが多いので、大会役員の皆さまの中でも一番最初に会場入りした後、必要に応じて会場とホテルのピストン輸送をするところから始まります。

中央競技役員と地元主管団体の役員、地元自治体のスタッフとボランティアスタッフが集まるのが受付開始1時間前。ここから当日の準備がスタートします。

各自持ち場についてそれぞれ当日ミーティングを始めるのですが、私が担当するのは審判業務ですので、まずは当日審査員を務める役員を集めて全体ミーティングを行います。

前日ミーティングにいらっしゃらなかった役員の方もおられますので、当日の全体の流れを一通りお伝えした後、前日のミーティング後に追加、修正した情報を皆さんと共有し、当日の業務に備えます。その際お伝えする内容は、大会を円滑に進行するために必要な点に絞ってお伝えするようにしています。

その後、ブロック別に分かれて各ブロックでの最終ミーティングを行い、選手の皆さまをお迎えする準備にかかります。

(編集部)朝からいろいろな業務があるんですね!

■ゲストプロのアテンド業務

(望月)私の仕事はまだまだここからです。

ねんりんピックや国民文化祭の際にはゲストプロのアテンドを担当することが多く、打ち合わせが終わるとそのままゲストプロの皆さんの送迎に向かいます。ホテルから会場までにゲストプロの皆さんを送迎した後、プログラムをもとにその日一日の流れを皆さんにお伝えします。細かな動きや対応をお願いすることも多くありますので、事前に各担当者と綿密に打ち合わせした内容を漏らすことなくお伝えするのが大事です。

(編集部)ゲストプロの皆さんの対応も望月さんが行っているんですね。

(望月)私も一応麻雀プロですので、プロ側の気持ちもわかっているつもりです。ゲストプロの皆さんは、お願いした案件に関してはすべて完璧に対応してくださいますので、「聞いてなかったよ!」ということの無いように、大まかな流れから細かい部分までお願いするようにしています。

(編集部)なるほど!

そういった仕事は、同じ麻雀プロの立場である望月さんが行ったほうがスムーズなんですね。

(望月)そうですね。このようなイベントを成功させるためには、適材適所で効率良く動くことが求められますよね。瞬間的に仕事量が多くても、タイミングを見て休めばいいのでまったく苦では無いんですよ。

(編集部)なるほど。さぁゲストプロが会場入りして、いよいよ大会がスタートしますね。

(望月)大会前に私がやらなければならないことはもう少しだけあるんです。開会式の際に選手の皆さまにお伝えする大会進行やルール説明の原稿をチェックして、当日に追加項目があるようなら原稿を修正する作業があるんですね。これらをすべて終えたら、ゲストプロの皆さんに登壇をお願いして、いよいよ開会式が始まります。

(編集部)スムーズな進行の裏にはさまざまな準備があるんですね。見えない部分の大切さがわかった気がします。

(望月)本当にそう思います。ここまでが本当に大切な部分ですが、皆さんが目にするのはこの後の動きですからね。私たちとすればここまでに万全な準備をすればほとんど安心して大会を進めることが出来るんですよ。

■大会中の審判業務

(編集部)なるほど。それではようやく大会のスタートですね。望月さんの審判長としての業務がスタートするわけですが、大会中は具体的にどのようなことをするのですか?

(望月)ざっくりとお伝えすると、

◎マイクアナウンス

◎タイムキーパー

◎ルール裁定

◎トラブル対応

このような業務が主になります。審判長という立場ですけど、私の仕事は円滑に大会が進行していくためのサポート役というイメージが強いですね。

(編集部)審判長というと、裁定責任者といったイメージが強いのですがそうではないのですね。

(望月)数百人規模のイベントを時間通りに進行していくには、選手の皆さまに協力して頂くことはもちろん、選手の皆さまの意識の中にもトラブルなくスムーズに進行していくイメージを持ってもらう必要があるのです。

(編集部)具体的には?

(望月)ねんりんピックを例にとって考えてみると、高齢者の皆さまが長時間冷えた体育館に座って対局するとなると、どうしてもトイレが近くなったりします。トイレに行きたくなるのは生理現象ですので仕方ないですが、対局間のスムーズな移動を促すことはこちらである程度サポート出来たりしますよね。選手の皆さんにトイレまでの動線を確認して頂いたり、休憩時間の使い方を意識して頂くことは可能だと思うのです。そうすれば、決められた時間の中で無理なく進行していくことも可能なんですね。何度も繰り返しアナウンスすることによって、選手、スタッフの皆さんの意識の中にみんなで大会を創り上げているということをお伝えしたいと思っているんですよ。

(編集部)なかなか深いですね。

(望月)あとは、地元自治体の皆さんとの意思疎通を図るためのアナウンスや物販の販促のアナウンス、タイムスケジュールの確認のためのアナウンス、さまざまな事柄をお伝えする事で、選手の皆さんとの距離感をなるべく近くしようと思って動いています。またアナウンスについても、司会の方とコミュニケーションを取りながら、この件は司会から、この件は私から…というように、案件に応じてお伝えするところを変えることで、なるべく選手の皆さまに大切なことをお伝え出来るようにしています。

(編集部)目に見えないところでさまざまな工夫があるんですね。

(望月)ルール裁定、トラブル対応に対しても同様です。各都道府県を代表して参加してくださっている参加者の皆さまは、麻雀の腕もルール把握も万全だと思っている方が大半です。しかしながら細かなルールや作法に関しては、大会やその流派によって微妙に異なることが多いのです。ルール裁定やトラブル対応を求められるケースのほとんどは、選手の皆さんが普段の麻雀で行っているルールやマナーを他の選手に押し付けたり、上から言ったりすることで、言われた側の選手からクレームや裁定を求められる、といったケースなので、なるべく選手の皆さんの声に耳を傾けて、選手と同じ目線で、双方が納得するようにお伝えするように心掛けているのです。

(編集部)審判業務について本当によくわかりました!他にお伝えしたい事はありますか?

(望月)麻雀プロとして25年以上活動させて頂く中で、華やかな舞台やスポットライトが当たるような場面など、打ち手としてもたくさんの経験をさせて頂きました。応援してくださるファンの皆さんの声援は本当に心に滲みましたし、まだまだプレーヤーに拘りたい部分も正直あります。そんな気持ちと並行して、私たち麻雀プロの活動をサポートしてくださる方々のありがたさもたくさん感じてきたのもまた事実です。

そんな中、こうやって麻雀ファンの皆さんのためのお手伝いやサポートをさせてもらえる機会を頂いた時に、麻雀プロという立ち位置の私がこのような麻雀普及のお手伝いをさせて頂くことに大きな意味があるのではないか、と考えるようになりました。今では私の大切なライフワークのひとつになっていますし、必要とされる限りはこの仕事を全力で続けていこうと思っています。

(編集部)ねんりんピックや国民文化祭などのイベントを成功させるために、さまざまなご苦労がある事がよくわかりました。また次回も楽しいお話を伺いたいと思います。ありがとうございました!

(望月)ありがとうございました!

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