【追憶の麻雀】第76回「変化こそが当たり前、皆でいい業界にしよう」

追憶の麻雀

麻雀新聞第209号 1992年(平成4年)12月10日

まあじゃん時評

変化こそが当たり前、皆でいい業界にしよう

 

若ければいいというものではないが、次期アメリカ大統領に46歳という若さのクリントン氏が選ばれた。宮沢総理大臣は73歳だから、実に27年という親子ほどの年齢の違いがある。

改革を求めるアメリカ合衆国国民の大きな期待を集めた結果だといわれているが、クリントン氏は米国経済の建て直しを政策の第一目標に掲げているから、貿易摩擦の相手国である日本に対する風当たりが強くなるのではないかと心配されている。

国内の景気もますます厳しくなる見通しだから、わがマージャン業界も、来年へ向けてフンドシを一層強く締め直さなければならないだろう。

米国が大統領選の結果に沸き立っている時、日本では相変わらず、一部の政治集団の国政放っぽらかしの主導権争いとか、何億円、何十億円の不正政治献金とか、暴力団がらみの裏政治とか、検察への逆うらみさわぎなどジメジメした暗い話題が続いた。

米国に民主主義があるかといえば、先頃の日本人高校生射殺事件を取り上げるまでもなく、気に入らない黒人解放運動指導者や現職の大統領まで射ち殺し、何もしていない国にやたらに爆弾を落としたりしてきたのをみれば、はなはだ疑問だ。

しかし、少なくとも政権交代に限れば、日本よりはるかにまともだといえるだろう。現在の日本の政界では、改革への期待を背負った46歳の新しい指導者が金権がらみでなく登場する可能性など皆無だろう。

欧米では、一度スキャンダルを起こした政治家は二度と政界に戻れないという。日本では、そういう政治家でも金権をにぎっている限りは、陰で政治を動かす。

テレビのインタビューに答えて、ある老人が「クリントンに何ができるか分からないが、今のUSAには変化が必要なのさ」と言っていたのが印象に残っている。

米国の大統領選挙は、ブッシュか、クリントンか、ペローか、いずれかを支持する選挙人に国民一人ひとりが投票する形だから、実質的な直接選挙で、この老人もクリントン派の選挙人に投票したわけだ。だから、金権にばかり目が行って国民を欺いている日本の政権担当者と違って、米国の大統領はいつも国民と真剣勝負で、慢心していると引きずり下ろされる。

さて、前置きが長くなったが、米国や日本の政治と同様、わがマージャン業界も、長い下降線をたどっているうちに、いやおうなく変化を求められてきたし、これからも求められていく。

そういうと、思わず警戒の身構えをする人がいるかもしれないが、「変化」や「改革」というのは「革命」とは違うから、心配はいらない。

われわれ人類が住んでいる地球を含む大宇宙自体が無限の変化をしていくのだし、人類を含むすべての生物は、オギャアと生まれてから成長を続け、子供をつくり育て、あとを子孫に託していずれ死んでいくという変化のサイクルに組み込まれているのだから、人間の社会にとっても前向きの変化こそが当たり前なのであって、停滞や後ろ向きはこのサイクルに逆行する「反則」または「外道」と言っても過言ではない。

(人類滅亡論や宇宙破滅論に立つなら話は別だが、それでは何のための人生か?)

話は簡単だ。一つひとつの店にしても、組合や連合会といった組織にしても、悪いと思ったところを少しずつ直し、「いい形」にしていく。それが「変化」であり、「改革」だと思えばいい。そして、その「いい形」を子供や孫や後輩に残していってやる。このことをまず第一に考え、それ以外のことは、「儲け」も、「ポスト」も、「見栄」も、すべて二の次とする……。

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