麻雀ってこんなにも面白い! 読むとすぐに打ちたくなる 麻雀BOOKレビュー Mリーグ公式実況・日吉辰哉著 「ヒヨシの超実況 これが麻雀実況者の生きる道」 | 麻雀新聞

麻雀ってこんなにも面白い! 読むとすぐに打ちたくなる 麻雀BOOKレビュー Mリーグ公式実況・日吉辰哉著 「ヒヨシの超実況 これが麻雀実況者の生きる道」

2023年(令和5年)8月30日(水)に発売された『ヒヨシの超実況 これが麻雀実況者の生きる道』は、Mリーグ公式実況として抜群の人気を誇る、日本プロ麻雀連盟・日吉辰哉プロの初めての著書だ。

本書では、「目立ちたがり屋だった」という子ども時代から学生時代、一度は社会人として働くものの麻雀プロになることを決意した経緯、その後の麻雀プロ活動から実況デビュー、Mリーグ公式実況になるまでの半生が、本人の言葉でつづられている。見どころとして大きいのは、日吉プロが生きてきた中で得たさまざまな気付き。実況者として意識していることはもちろん、仕事に対する姿勢や心構えといったものは、麻雀にかかわらず、人として生きていくために大切なことがたくさん詰まっており、私たちの日常生活の中でも生かせるものとなっている。

また、本の中では『ABEMA』のサッカーワールドカップ実況で本田圭佑氏との掛け合いが話題になった寺川俊平アナウンサーとの対談や、長年の付き合いであるMリーグ・KONAMI麻雀格闘倶楽部の滝沢和典プロとの対談なども収録。そしてファンから募集した日吉プロの名実況集もまとめられており、本人だけでなく対局で実際に打っていた当人のリアルな言葉で、そのときの状況や思い出が振り返られている。それらを改めて読むことで、名場面が脳裏に蘇るという人も、特にMリーグファンであれば少なくはないだろう。

今でこそ人気実況者として引っ張りだこの日吉プロとなっているが、現在に至るまでにはさまざまな苦悩や葛藤があった。その中で、いかに視聴者に届く実況ができるかを模索し、さまざまなチャレンジをしながら、現在の実況が形作られている。本書を読むことで改めて日吉プロの実況、そして本人の魅力に気付くこともできそうだ。人を掘り下げることは、よりコンテンツへの理解を深めることにもつながる。いよいよ始まった6シーズン目のMリーグを視聴するにあたって、本書の存在はMリーグを、そして日吉プロの実況をさらに堪能する上で、非常に有意義なものとなるだろう。写真も豊富でファンブックとしても魅力タップリなので、日吉実況のファンの方にはぜひ、お手に取っていただきたい一冊だ。

(文・東川亮)

■『ヒヨシの超実況 これが麻雀実況者の生きる道』

著者:日吉辰哉

出版社:KADOKAWA

発売日:2023年8月30日

定価:1870円(税込)

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