■シニア最強雀士は誰だ!?

2023年(令和5年)6月25日(土)、最高気温が30度を超え夏が近いことを告げる快晴の中、「株式会社大和心杯 全国シニア最強戦麻雀競技大会」と銘うった競技会が神奈川県横浜市にある『麻雀サロンシルバー』で開催された。

午前11時の競技開始に合わせ、会場のある地下へ向かう階段を参加者が続々と降りていく。

■会場に入ると

会場入り口を入って右手には麻雀関連の書籍、130冊が整然と並べられた木製の本棚が据え付けられている。

左手には、飲み物を提供する洒落たカウンターがあり、マネージャーの齋藤さんがテキパキと仕事をこなしている。

■豪華ゲスト

この競技大会は、スポンサーである『株式会社大和心』の力強い支援により、豪華な賞品が用意された。さらにゲストの顔ぶれも魅力溢れている。健康麻雀大使の田邊良夫さん、女優の中原ひとみさん、そして元聖マリアンヌ大学で心理学を教えていた山口博美先生の麻雀と健康についての講演まで用意されているという充実ぶりである。

■競技開始3分で

競技開始が宣言されると、15卓を囲む60人に溜め込まれた集中力が一気に解放される。開始3分でリーチ、ツモ上がりが出る。5分で満貫、ハイレベルのスタートである。

競技は50分打ち切りの半荘5回戦。半荘毎の席移動。

■熾烈な順位争い

順位は目まぐるしく変わる。第1回戦トップは島田新一さん。第2回戦後でも2位をキープ、第3回戦でも高得点、好順位が期待される。第2回戦後トップは大形和子さん。第1回戦4位から役満大三元で一躍トップに躍り出る。満面の笑顔で調子良く打牌する。第3回戦以降も目が離せない。

■田邊良雄健康麻雀大使

田邊良雄健康麻雀大使も手堅く点数を重ね、第2回戦後で12位につけている。

席移動の合間にこんな話が聞けた。

「2歳の時から麻雀牌を手にしていた家庭で育ったことで、麻雀をするようになった。大学時代は教室の前で待つ友達がいて、授業そっちのけで麻雀をしていた」という。「麻雀は奥が深いから何回やっても面白い、飽きない」と麻雀の魅力を熱っぽく語る。麻雀の極意を「相手とのコミュニケーションを楽しくできる心構え。楽しく打って誘われるような人になること」さらに「欲を掻かないこと。チャンスの時、いつでも勝とうとせず、6割5分勝てばそれでいい。たとえ役満テンパイしていても、絶対に振り込んではならない場面がある」とその心構えについて話す。「流れに逆らわない、ついているかいないかを判断する。会社の経営と似ているところがある」と含蓄のある話が聞けた。

■第3回戦から最終第5回戦

第3回戦、第4回戦と進む。第4回戦を終えての順位は、第3回戦合計10位から大きく躍進した池谷佳彦さんが第3位、第3回戦合計第2位を手堅く展開して藤城康雄さんが第2位、そしてトップは第2回戦から第1位を維持する大形和子さん。最終第5回戦を終え、池谷さんが得点を落とすことなく第3位を獲得。藤城さんはマイナス得点であったがこれまでの加点の貯金が幸いし、第2位を堅持。第4回戦までの合計得点1位であった大形さんは、第5回戦では大きく点数を持ちくずしその順位の行方が危ぶまれたが、大三元を含むそれまでの加点が幸いし、トップを堅持した。

【成績上位者】

①大形　和子

②藤城　康雄

③池谷　佳彦

④香月久美子

⑤野尻　大八

(敬称略)