今年もあと2か月となりましたね。今年こそ身辺整理をして断捨離しよう、と思っていたけれど、結局何もしないで終わりそうだわ、なんて方もいらっしゃるのでは?
私もそうなんですが、この前ゾーっとする記事を見つけました。皆さんは「デジタル遺品」という言葉を聞いたことがありますか?仕事上、相続の場面で遺産の目録を作成しますが、インターネットで株の売買をしていた60代のご主人を亡くした母の知人から、「パソコンのパスワードがわからずどこの証券会社で取引しているかわからない」と言われました。
幸い、ノートに記載されたメモからわかったそうですが、パソコンやスマホの普及により、ご遺族がデジタル遺産の把握や大事な写真の取り出しができなくなることがあります。70歳になり、パソコンに保存した写真を整理しようとしたら、何千枚もあり整理するのに膨大な時間を費やした方もいらっしゃいましたが、何よりも本人以外、パスワードや保存ファイル場所などを何かに残しておかない限り、誰もわかりませんよね。心当たりがあるアルファベットや数字を何回入力してもパソコンが開かないという場合もありますし、逆に開いたときに「シークレット」というファイルを開いた瞬間、愕然とする写真だらけ、なんてこともあるそうです。
何かあったら自分以外が見られるように、もしくは見られないように、パソコンやスマホの管理をやっておく必要がありますね。
皆さんは遺品整理業者についてご存知かと思いますが、最近はデジタル遺品の整理業者もあるそうです。パスワードがわからなくても専門技術によりデータ復旧してくれますし、バックアップもしてくれます。成功報酬型としか記載がない業者もあるようですので、証券会社の取引がたくさんあるような方は遺産を減らさないためにも、早めに生前対策をとっておくことをお勧めします。
そして最近は年賀状も出さず、メールでやりとりするだけの方も増えていますので、何かあったときに連絡してほしい方の住所やメールアドレスは、書きだしておくこともお勧めします。私は「連絡先」のシールを貼った薄いメモ帳を持ち歩き、家族や仕事で連絡してほしい人には☆マークをつけています。今からできることを皆さんも考えてみませんか。