新就活スタイル!「麻雀採用」に企業も期待!
麻雀愛の力で内定をツモれ!
就職活動における苦しくてつらいというイメージを一変!
自分の「好き」や「得意」を活かして就活もイベント化!
企業も大いに期待する麻雀が育てるコミュニケーション力や観察力は就職活動の素晴らしい武器になる!
2018年卒業生がそわそわする時期になりつつある。人生最大の岐路、就職活動が始まるのだ。
麻雀に熱中してきた学生にとっては、戦々恐々していることだろう。
そのような学生をターゲットにした「麻雀採用」が2月に東京都内で開催された。
「麻雀採用」は聞きなれない単語ではあるが、ここ数年で就職活動の新たな形として生まれたものだ。
実際に採用担当者をはじめとする社員達と麻雀をして、成績上位者には採用への一定のステップをパス出来る権利が与えられる。
とはいえ成績上位者のみではなく、対局中の対話を通して、人柄で採用まで至ることもあるそうだ。
2月3日に新宿の『麻雀メトロ中央口店』にてスターティア株式会社の麻雀採用が、開催された。2017年3月卒より麻雀採用を行っており、今回で2年目・4回目の開催となる。
今回は日本プロ麻雀連盟の瀬戸熊直樹プロ・魚谷侑未プロ・菅原千瑛プロをゲストに迎え、学生の参加は過去最多の35名を数えた。
開始前は麻雀をするとはいえども、あくまでも採用試験の一環であり、堅苦しいものを想像していた。学生達も緊張した面持ちであったが、開会式が始まると採用担当者の軽妙なトークで会場が笑いに包まれる場面もあった。
ゲストプロの挨拶時には歓声が上がるなど、開始前の緊張は対局前にはすっかり無くなった様子。
そして、いざ対局が始まると各卓では、おおよそ採用試験とは思えないほど和気藹々と進行していた。ある卓では笑い声が聞こえ、ゲスト卓では真剣勝負。役満が出ると会場全体が拍手に包まれるなど、盛り上がりを見せた。
何故麻雀採用を受けようと思ったのか、参加者の学生に動機を聞いてみると、
「大学時代、麻雀しかしてこなかったので、その特技を生かせるため参加した」
「ゲストプロのファンで参加した」
との声があり、「就職活動の中の麻雀大会」として参加している学生から、「麻雀大会の中の就職活動」として参加している学生まで動機やモチベーションは様々のようだった。
就職試験が初めてというパターンが多く、イメージしていた就活との乖離に驚愕していた。
麻雀採用について人事部長の橋本浩和氏にお話しを伺った。
「きっかけは弊社の上層部が麻雀好きということからでした。麻雀をしていると視野が広くなりコミュニケーション能力も上がる。そのこともあり、麻雀採用をしてみようという話が上がってきたのです。就活生と麻雀することによって、その学生の本質をみることができ、人材の発掘につながりやすいと判断しました」。
麻雀人口が減少傾向にある昨今、このような見解を持つ企業が増えてくると、麻雀人口の増加にも繋がるかもしれない。また、2月16日には株式会社カケハシスカイソリューションズ主催での麻雀採用が、同じく新宿の『麻雀メトロ中央口店』にて開催された。主催の株式会社カケハシスカイソリューションズを含む4社が参画したこの「麻雀採用」には70名強の学生が参加した。
ゲストプロにはRMUの多井隆晴プロ、日本プロ麻雀協会の杉村えみプロ、最高位戦日本プロ麻雀協会の海老沢稔プロ・竹内朋之プロ・山口まやプロを迎え、盛り上がりを見せていた。
1ゲーム毎に、麻雀を打つ学生と企業側の説明を受ける学生とに分かれ、麻雀大会と就活らしさを兼ね備えた構成となっており、学生達は麻雀を打つとともに、真剣に企業の説明に耳を傾けていた。取材には弊紙以外にも2社来訪しており、麻雀採用に対する注目度の高さがうかがえる形となった。
参加した学生からは「麻雀に熱中してきた学生生活を無駄にせず就活できるということで参加した」との声があり、中には「就活の練習として参加した。今の内にこういった経験を積むことによって、本格的に開始した時に役立つと思いました」との声もあった。
最後にスターティア株式会社の橋本氏から麻雀をしている学生へのメッセージを頂いた。
「趣味が麻雀であることを弱みに思わないでほしい。趣味が麻雀ということは強みです。履歴書の趣味欄に麻雀を自信をもって書いてほしい」。
3月24日には同じく新宿の『麻雀メトロ中央口店』にて株式会社カケハシスカイソリューションズ単独となる麻雀採用が開催される。2018年卒業予定の学生はぜひ参加してみてはいかがだろうか。