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二足の草鞋を履く「雀士」第2回勝間和代(経済評論家)
- 2017/6/7
- 二足の草鞋を履く雀士, 最高位戦日本プロ麻雀協会, 麻雀コラム, 麻雀ニュース
この方は、いったい 何足の草鞋を履いてい るのだろうか?
経済評論家・著述 家・コメンテーター・ タレント等々、そして 2015年には最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格し麻雀プロとなった。そのマルチな才能と貪欲に新しいものに挑戦していくバイタリティの源泉、そしてその 才能が虜となった「麻雀」というゲームの魅力について大いに語ってもらった。
(編) 先日行われた一 般社団法人日本健康麻将協会が主催する「第11 期健健康麻将名人戦」で優勝されたそうで、おめでとうございます。
(勝) ありがとうございます。これが初タイトルなので本当に嬉しいです。1日半荘6回戦という長丁場の戦いだったんですが、自分は体力があるほうなので、それが有利にはたらいたと思います。とにかく3年間くらい、 麻雀を勉強してきた成果がでたことを嬉しく思っています。
(編) 2015年に最高位戦のプロテストに合格して麻雀プロになったというニュースに はたいへん驚きましたが、そもそも勝間さんの麻雀との出会いは?
(勝) 出会いということでいえば子供の時、父親が会社の人たちと自宅で麻雀をやっているのを見ていて、なんだか「音がうるさいな」と思っていましたね。 そして中高生のときに ゲームで覚えて、入門書読んで、大学でも就職した会社でも、本当にたまにやるくらいで、全然ハマるという感じはなかったですね。
(編) それでは昔から 麻雀にハマっていたというわけではないんですね。
(勝) そうですね。 2012年からはじめたゴルフがきっかけに なるんですが、ゴルフのメンバーのなかで麻 雀をするようになったんですが、いつも同じ人が勝つんですね。そ れでどうやら「麻雀には『スキル』というものがあるらしい」とい うことに気づいたんで すね。それまでは麻雀 はほぼ『運』だと思っ ていたんですけど。そ して2014年には 「社会人競技麻雀リーグ」に連れていっても らんですが、そこでも参加者中のビリなんで すね。
(編) それで火がつい たということですか?
(勝) そうかもしれませんね。そのあとすぐに社会人リーグの勉強会に参加したり、『科学する麻雀』(著:とつげき東北)をはじめとして数多くの麻雀戦 術書を読んで勉強しました。これで麻雀のフレームワークはつかむことができたと思います。
そんな頃に知り合い の社会人の方が麻雀プロになったりして『プロ』という存在に気づ きました。そこにタイミングよく女流プロに麻雀を教わるという企画の雑誌連載がはじまったりして、わたしでもなれるのでは…とプロ試験に挑戦して麻雀プロになることができたということです。
(編) そこでつぎに麻雀をふくめたボードゲームが気軽に遊べるゲームカフェ『THE WIN WIN』(東京都品川区東五反田)をプロデュースして出店しましたね。
(勝) まず、自分の居場所と思えるようなお店がなかったというのが一番のきっかけですね。だから、店内インテリアやスピーカー、コーヒーの質にいたるまで、こだわって整えました。
とにかく多目的スペースとしてサークルの仲間が集まれる場所になっていけばいいなと思っています。麻雀のほかに世界中の100 種類以上のボードゲー ムが常備してあって、ひとりで来店してもプレイ可能です。麻雀に関しては麻雀教室がメインになってますね。店舗で主催する麻雀教室もそうですが、麻雀 教室をやりたい講師の方に会場としてお貸しすることも行っているので、ぜひご興味のある方は問い合わせてくださいね。
(編) 経営コンサルタ ントとしてのご経験、そして今回形態は少し異なりますが、麻雀を取り扱ったサービス業をプロデュースしている勝間さんから、麻雀 営業店に対して、ヒントやアドバイスをいただければと重いのですが。
(勝) 風俗営業の縛りもあるので、とても難しい問題ですが、課金 の仕方に改善点がのこされているように思います。そしてコストダウンできる部分もこの 業種には多くのこっているとも感じます。また、まずは敷居を下げて入り口を広くとって、初心者・初級者・ 女性・若者等の顧客開拓を行い、上達というものを目標として動機付けできるシステムや 手法を確立して営業の全面に押し出してゆくのも良いのではないでしょうか。私自身もそうだったのですが、麻雀というゲームは、役 ▼点数▼牌効率▼戦術 ▼戦略と、理解度が上達していくにつれてその面白さや魅力が倍増していくゲーム性を持 っています。その部分を上手に刺激し、その 面白さや魅力に気づかせてあげることができれば、顧客の開拓・確保につながっていくのではないでしょうか。それともうひとつ、賭けごとではない麻雀のアピール、これがこれ からの大きな課題だと思います。
(編) そうですね。健康マージャン・競技マージャンがこれからの 麻雀界の1つの大きな柱になっていくのは間違いないでしょうね。
(勝) 先日の健康麻将名人戦もそうですが、今後も健康マージャン や競技マージャンの普及の一助となるよう、 わたしも積極的にさまざまな活動に参加していきたいと思います。
(編) 勝間さんのお話を聞いていて、その普及の一助としてさっそく麻雀戦術書を書いてみていただきたいと思ったのですが、そのご予定は?
(勝) 今のところはありませんね。でもいつかは書いてみたいと思います。あと、天鳳位はぜひ目指していきたいと思っています。
勝間和代氏プロデュースのゲームカフェ
「THE WIN WIN」
https://www.thewinwincafe.com/
東京都 品川区 東五反田2丁目3-3
東五反田AMビル8F
JR山手線「五反田駅」東口から徒歩3分。
「大阪王将」さんのあるビルの8Fです。