「追憶の麻雀」第4回『リーチと牌勢について』

追憶の麻雀

麻雀新聞第8号 昭和52年9月10日

四谷高段者研究会
リーチと牌勢について

リーチの現物でテンパイしている時、リーチリーチでぶつかってもいいが、他の二人が降りにかかったならば、現物は出やすい。リーチをかけてしまうと、危険牌でも行かなくてはならず、やはり自分の牌勢を見きわめた上で、決断すべきである。

親であるならば、連荘を狙うのが本筋であり、ヤミテンの方が効果的であると思われるが、他家の進行がスムーズと見たら、待ちの良し悪しにかかわらず、リーチをかける。

一般の麻雀でも言えることだが競技麻雀においてのトータル戦の場合、次回に誰かがバカヅキしないとも限らないので、自分の調子が良く、得点をかせげる時は、どしどし強気に進めるべきだ。ただし、予選の湯合は、決勝に入れる線でツキを温存する目的で、セーブすることが必要である。

――親で満貫をテンパイした時、ヤミテンで連荘を狙うのが、本筋だと思うが

――ただ、ヤミテンで回していて子に上られてしまったということもあるし、結局牌勢の良し悪しで結果がでますね。悪い時だと、五六巡目でリーチをかけ、待ちも三面チャンで悪くないというのが、他家にオリられて上がれない,ヤミテンにすれば、上がれたかも知れないが。

――上がりたいという欲が、リーチをかけさせる。ですから、他家にオリられても、私はその方がいいですね。

――自分の牌勢もそうですが、全体のツキの状況を読むこともむずかしいですね。特に手が大きい場合は。

――大きいからうんぬんではないはずなんです。それが迷いですね。極端な例で、ラスが決まってしまった時、ヤケパッチでリーチがきます。カンチャンでも、タンキでもなんでもかんでもリーチがきて一発でツモる時があります。それを考えれば、自分が普通の揚合、リーチに入るべきですね。それを身につけることで、自分のフォームができると思います。

――オーラスでトップである時、2位からリーチがかかり、自分も3900のテンパイをしている。満貫を打ち込めば、逆転するが、逆に2位からジカ取りしてラスに落してやれと思って、リーチをかけます。

――またヤミで回して、リーチがかかり自分が降りても、ツモられて逆転ということもありますね。

――牌勢が自分についているとしても、そこまでの牌勢であって、急に変わる時があります。ですからその人の性絡で決るんではないですか。強気の人は強気で、弱気の人は弱気で失敗する。決めるということが悪くて、迷う方がかえっていいんではないですか。まあ死ぬまで迷うと思いますが。

――そうではないでしょう。なるべく迷いを少なくして、自分のフォームをつくるということが、有利な位置に自分を導くと思いますが。

――竸技麻雀の場合、いかに多くの人に迷惑をかけて自分が上にいくんであれば、リーチをかけた方がその点では有利ですね。

――当然のことだけれど、自分の麻雀か雑になって、フォームが崩れると勝てない。自分のフォームがなにかというと、東一局の親でドラニつの三面チャンの受けならば、オリないことに変りないが、より確実にあがるために、(特に安目高目がある場合)ヤミテンにするということですね。安目が出ても、早い巡目なら上らない。誰かがリーチをかけるまで待つ。こういった姿勢が崩れると、勝てなくなる。信念がぐらつくんですね。

――それと、日頃ウラドラ一発ありでやっていますと、リーチに行ってしまうケースが多くなって、麻雀が雑になりますね。

――平和ドラ一の手でも、一発ウラドラがつけばハネ満になりますから。

――結局リーチに行く行かないは牌勢の読みによるではないですか。

その読みに迷いがある時は、自分のフォームが崩れた時ですね。

――点棒が少なくなった時は、流れを変える意味から、カッカしてリーチに行くより、ヤミテンで回して、いざとなったらオリる気持まで必要ですね。

――流れに乗っていれば、ボウテンであってもあがれる。そのリーチがいいか悪いかは、その局の判断でしかないですね。形の上から考えてのリーチもいいんだが、それに加えて、その局面における自分のツキを考えることも必要ですね。

――四回戦、八回戦の競技なら勝たなくてはならない。局面の牌符をとりあげて、うまいへたはあっても、ツキによってあがりにつながる。より多くツキを呼び込むのは、技術のすぐれている人となる。完全に手が違っていれは、テンパイの速度も違うし、勝率でも上に行く。技術というものを、ツキと離して習得すべきすべきだと思う。

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