「マツオカ株式会社 取締役会長 松岡博文 お別れの会」 多くの麻雀業界関係者が 参列し、故人を偲んだ | 麻雀新聞

「マツオカ株式会社 取締役会長 松岡博文 お別れの会」 多くの麻雀業界関係者が 参列し、故人を偲んだ

2023年(令和5年)9月29日(金)、大阪府大阪市『ホテルロイヤルクラシック大阪』にて、7月25日に永眠されたマツオカ株式会社取締役会長・松岡博文氏の「お別れの会」が行われた。

「お別れの会」には生前親交のあったご友人・麻雀業界関係者約130名が駆けつけ、故人を偲んだ。

セレモニーはオープニング動画の放映に続いて参列者全員で黙祷が行われた。

続いて主催者であるマツオカ株式会社・山下真理代表取締役社長が挨拶を行った。

「皆様、本日はご多忙の中、弊社会長松岡博文お別れの会にご参会くださり、誠にありがとうございます。長女の山下真理と申します。遺族、社員を代表いたしまして、心より御礼申し上げます。

父は7月23日の日曜朝に脳出血で倒れ、意識が戻らないまま、2日後の25日午後2時35分、私たち家族に看取られながら永眠致しました。脳幹出血を起こしており、救急車で運び込んだ時点で自発呼吸も難しい状態でしたが、それでも家族が揃うまで二日間頑張ってくれました。最後まで、辛抱強い父でした。

私が父と交わした最後の言葉は『またね』です。仕事が早く終わった平日は、私より先に私の娘が通う保育園の前で待っていて、金曜もいつものように娘たちとハイタッチをして車で帰っていきました。いつものように、月曜日が来ると思っていました。

土曜日も母と出かけ、大好きな麻雀にも行き、一緒にテレビを観て『明日の朝はモーニング食べに行こうな、おやすみ』と言って自分の部屋に帰ったとのことでした。『いつも』という言葉は、なんて儚いのかと思います。

ずっと応援していた阪神タイガースの優勝も見届けることができませんでしたね。『百歳まであと25年しかないわ』と毎回みんなを笑わせていたのに、あまりにも突然の別れで、まだ私も家族も喪失感が大きすぎて、仏壇の前に座るたびに『なんで?』と聞いてしまいます。聞こえないけれど、きっと『すまんな』と返事をしているのでしょう。仕事も大好きな父は、同じくらい家族も愛してくれる優しい人でした。出だしは『大好きなお母さんへ』から始まる手紙を毎年母に欠かさず送り、来年金婚式を迎えるはずでした。2人で旅行へ行きたいと計画も練っていたようです。東京で働いている兄のこともいつも気にかけておりました。

亡くなる一週間前の7月16日、子供麻雀教室開催日にたまたま兄が帰阪し、コロナ禍で長い間会えなかった家族がようやく揃いました。今思えば、とても幸せな時間でした。

そして今年の2月、私に社長を引き継いだ時も、周りの方々に嬉しそうに報告をしてくれていたと聞きました。思い出せばいつも『大丈夫か? お前の身体が一番大切やねんから』といつも社長室で声をかけてくれましたね。お父さんの方が心配やわ、といつも返していましたが、1人になってしまった社長室は、とても寂しいです。もっとたくさん仕事の色んな話をしたかったです。

父は新たに『麻雀大好き会長』として、麻雀業界への恩返しをしたいとの思いから、さらに精力的に活動をしておりました。8月から始まった3人打ち麻雀店舗対抗戦のマツオカ杯開催、子供麻雀教室をはじめとした子供達が麻雀を楽しめる環境を作る麻雀普及活動など、その他にもまだまだやりたいことがたくさんあったと思います。

よく、父は申しておりました。麻雀は人生の縮図である、と。いきなり理不尽なことに出くわすこともあるけれど、それをぐっとこらえていくと忍耐力がつくから、是非子供達にも麻雀を覚えてほしい。きっと、将来社会に出た時に麻雀で鍛えた人間力が役に立つはずだから、と。

私も今、その理不尽なことに出くわしておりますが、慌てずに着実に、社業に邁進してまいります。皆様、どうかお力添えのほど宜しくお願い致します。父の遺志を引き継ぎ、これからも未来の麻雀業界のため、老若男女問わず気軽に麻雀が楽しめる環境を広めるため、前へ進んでまいります。麻雀を愛した父が人生をかけて大きくしたマツオカ株式会社を、社員とともに守ってまいります。改めまして、父と生前に親しくして頂きましたこと、故人に代わりまして厚く御礼申し上げます。

本日は心ばかりのお食事をご用意させて頂きましたので、召し上がりながら父の思い出話などをお聞かせ頂ければ幸いでございます。ありがとうございました」

つづいて、参列者が順次献花を行い、献花後は食事をとりながら松岡氏の思い出のスライド映像を観ながら懇談し、故人を大いに偲んだ。

Ⓒマツオカ株式会社

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