〇〇と麻雀 第19回 | 麻雀新聞

〇〇と麻雀 第19回

〇〇と麻雀

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フィギュアスケート浅田真央選手が引退。
その競技人生のなかでみせてくれた凛とした真摯な姿は、競技を超えて「麻雀」においても学ぶものが多いはず。真央ちゃんのように逆境においても強くありたい!

なさまごきげんよう。ごっさんです。
おだやかな春の陽気はどこへやら、もう夏の気配がむんむんと漂う初夏の頃合でございます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

世間では新入社員や新入生の受け入れが一段落し、やっと一息つける人も多いのではないでしょうか。「五月病」という有名な言葉もあることですし、あまり気張りすぎず、かといって息を吐ききることなく、適度な塩梅で生きていきたいものです。
はてさて、始まりがあれば終わりあることが畢竟であるように、この新しいことづくめの新シーズンに引退を発表した人がいます。みなさんご存知、フィギュアスケートの浅田真央選手です。突然の引退発表に世間は騒然としました。浅田選手というと、14歳でグランプリファイナルを制覇するなど、数え切れない偉業と世界中を釘付けにした名演技であまりにも有名な存在です。
そんななかでも私は、2014年のソチ五輪で魅せた圧巻のフリープログラムが忘れられません。ショートプログラムで16位と出遅れ、きっとプレッシャーで押しつぶされそうだったなかでの自己ベスト。演技が終わってもテレビの前からしばらく動けなかったことを思い出します。
いまだご健在の方にこのような表現を使うことは不適当かもしれませんが、その微笑みはまるで仏のようで、「大事な時には必ず転ぶ」などと時の権力者に筋違いな批判をされようとも、歯牙にもかけずスケートに打ち込む様に器の大きさを感じさせられました。前述したように、渾身の演技で世界中に大きな感動と勇気を与えた点を鑑みて、さながら「生き仏」のように感じてしまいます。もし直接お会いする機会があるのならば、自然と手を合わせてしまいそうです。

さて、ここで麻雀のことも考えてみましょう。麻雀は生涯競技といわれるほど、永く打ち込むことができるものです。もちろん大きな違いもありますが、麻雀とフィギュアスケートは勝負事と自己鍛錬という点で言えば根底で共通するものだと思います。麻雀大会の序盤でダンラスを食らったときや、偉い立場の人間に「大事なときに必ずラスる」などと言われたとき、私たちは平静を保てるでしょうか。きっとそこには多少なりの感情のブレに伴う、打牌の乱れが生まれることでしょう。そんなとき、浅田選手の姿を思い出すと、ここからが勝負だと踏ん張れる気がします。
ちなみにネットスラングのひとつに「ぐう聖」という言葉があります。「ぐうの音も出ないほどの聖人」の略語です。まさしく浅田選手にぴったりの言葉だと思います。わたしたちも、卓を囲んでいるときも、卓を離れたときも「ぐう聖」でありたいものですね。

AUTHOR:ごっさん
PROFILE:ピカピカの社会人1 年生。
マスコミ関係の仕事でバリバリ稼ぎます。
麻雀店スタッフ経験有り。

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