【第十一回】健康麻雀サロン 阿倍野 代表 仲内 豊 氏 ③【麻雀に関わる人々】 | 麻雀新聞

【第十一回】健康麻雀サロン 阿倍野 代表 仲内 豊 氏 ③【麻雀に関わる人々】

麻雀に関わる人々

第十一回:健康麻雀サロン 阿倍野 代表 仲内 豊 氏 ③

 前回の記事に引き続き、健康麻雀の講師である 仲内 豊 氏にインタビューを行い、お話を伺った。
 仲内氏が代表を務める「健康麻雀サロン 阿倍野」については、以下のリンクから参照してほしい。

 *以下本文中、敬称略
 *当記事のまとめが、2018年2月10日に発刊される 麻雀新聞2月号 に掲載


記者

 ありがとうございます。では、ネット麻雀についても、お願いします。

仲内

 ネット麻雀について……まぁ。いいんじゃないですかね。僕はあんまり好きじゃないですけど(笑)。やっぱり麻雀を何十年もしていると、――僕らも古い考えかもしれないけれど、相手の顔色、目の動き、指先の動き、身体の動きを見て麻雀をするでしょう? それが麻雀の「読み」。ネットゲームはどうかというと、そういう楽しみがない。

記者

 人と人とが向き合っているからこその面白さといいますか。

仲内

 麻雀というのは、読みのゲーム。教室でも言うんですけど、最終的には推理ゲーム。究極的には、心理戦。

記者

 その部分が一切ないと。

仲内

 だから、ゲームとしては、ちゃんと相手の捨て牌が見れて、順番も見れて、成り立ちますけど、もしテレビ電話越しだとしても、見えきれない部分がある。それがない、っていうのが、(あんまり好きになれない)理由かな。もちろん、同じ麻雀には変わりないから、普及するのはすごく良いことですよ。ネットの時代だからこそ。同じルール、同じものを使っているけど、また別物。カテゴリが違う。フリー麻雀と健康麻雀とセット麻雀っていうのも、同じ麻雀でありながら、全然違うでしょう。その横並びみたいな感じですね。

記者

 なるほど……。ところで、イオンが健康麻雀に進出してきましたが、それについてはどうお考えですか?

仲内

 良いことと思いますよ。麻雀業界っていうのは衰退している業界ですし。でも、ひとつ思うのは、健康麻雀の場合は、ハコの大きさどうこうじゃないと思いますね。大事なのは「人」。さっきの(=水と油の)話にも繋がりますけど。大手が進出したからといって、それが解決するんでしょうか。むしろ、大企業だからこそ難しいまであると思います。ただ、健康麻雀というのがもっと普及していって、むかしの麻雀のような人気になってきたとしたら、もちろん、大きなハコも必要だと思います。でも、まだその段階じゃない。

記者

 ありがとうございます。では、今後の健康麻雀の業界についてどうお考えですか

仲内

 僕がどうこう思っても仕方がないと思いますけども(笑)。
 そもそも、健康麻雀の「業界」というのは、本当にあるのか、と疑問ではありますけどね。厳密には「業界」として成り立っているのか、という話。
 麻雀業界は、もともと貸卓業だけしかなくって、全雀連(=全国麻雀業組合総連合会)にしたって、貸卓の組合。
 でも、それだけじゃ経営が厳しいからということで、たぶん、むかしのブー麻雀が発展してフリー麻雀に変化したんだと思ってます。そして、いまそこに健康麻雀というのがひとつ加わってきた訳です。
 (健康麻雀に携わる)NPO(=非営利団体)は増えて来たけど、NPOは業界じゃない。日本健康麻将協会も社団法人ですし。だから、まだ業界じゃない。という感覚を僕は持っています。健康麻雀を(商売として)メインでやっているところはまだまだ少ないですよね。しかも、NPOの健康麻雀の主軸はどちらかというと、福祉寄りですからね。また僕らのやっている健康麻雀とは違うものになってくるから。
 いうなれば、麻雀店というのは、個人商店の寄り合い所帯みたいなもので、プロの団体も含めて、みんなバラバラなんですよね。みんな協力しましょう、なんて表向きに言ったところで、なかなか難しい。業界を引っ張っていけるような人も、現状少ないですし。

記者

 プロ団体が、そういうふうにしようと活動してはいますけれど……

仲内

 みんな志はあるけども、どこを向いて、どういうふうに伸ばしていくか、っていうのが(いまひとつまとまりない感じはあります)。団体が分かれすぎているということも、理由のひとつですね。貸卓の組合も、全雀連が総括しているけども、それに当てはまらない雀荘も多いですし、……。
 僕も麻雀業界で仕事させてもらっていますから、この業界には良くなってもらいたいです。社会的な地位の向上も含めて。
 僕たちの商売も、なにが風俗かは分からないけど、一応風俗店ですからね。朝の十時から十七時までの営業で、たばこもダメでお酒も出さない店のどこが、って感じですけどね(笑)。
 今後麻雀がもっとクローズアップされてきて、仕事と商売としてどこまで関わりを持つのかが、ものすごく難しくなってくると思います。(商売としてやっている以上)ボランティアじゃないから。(福祉の麻雀と商売の麻雀)すみわけも難しいんじゃないかな。

記者

 ありがとうございます。では最後に、健康麻雀も含めて、麻雀業界を盛り上げていくためになにか具体的な取り組みはされていますか?

仲内

 してません(笑)。
 でも、僕はもう(健康麻雀の講師を)始めて二十年になるんですけど、普及の一端は担っていると思ってます。大きなものじゃないけど。僕が始めた頃には、健康麻雀は稀だったから。その普及と発展に、すこしは協力させてもらってるかな。
 こういう仕事をしていて、仮にも、先生と呼ばれるようにもなって、そういうふうに少しずつ、麻雀のイメージもしくは社会的な地位は上げられたんじゃなかろうかと思います。
 でもやっぱり、(ふつうの麻雀店のオーナーは)お店があっての人も多いですから、ほかの人に、業界のことを求めるのは難しいんじゃないですかね。

記者

 ありがとうございました。インタビューは以上になります。

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