麻雀スリアロチャンネル「四神降臨2014王座決定戦」対局・配信現場レポート | 麻雀新聞

麻雀スリアロチャンネル「四神降臨2014王座決定戦」対局・配信現場レポート

麻雀スリアロチャンネル

麻雀放送専門「麻雀スリアロチャンネル」(以下、スリアロ)が製作する対局番組「四神降臨2014王座決定戦」が4月5日、「ニコニコ生放送」で生配信された。

今回は、その対局現場に赴き、マージャン放送番組の制作現場の様子をレポートする。
マージャンプロ4団体のタイトルホルダーが各団体のプライドを賭けて年に1度の闘いに挑むこの大会も今年で3回目。団体の垣根を越えた神々の対局番組として人気タイトルとして定着したといえよう。

今回、この最強を決定する闘いに挑むのは、第38期最高位・新井啓文プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)、第11・12期と雀王連覇中の鈴木たろうプロ(日本プロ麻雀協会)、第10・11期と将王連覇中の忍田幸夫プロ(麻将連合)、第5期RMUリーグチャンピオン・河野高志プロ(RMU)の4名。気鋭の若手にベテランが揃い、頂点の闘いにふさわしい面子が集った。
「スリアロ」では、放送前から予告PV動画を配信していたのだが、これが秀逸。まるで格闘技番組さながらに対局相手への挑発コメントが飛び交う。出場プロの面々は不慣れながらも、キャラクターを操り、またある意味楽しみながら撮影に臨んでいるようすが画面から伝わってきた。

もちろんマージャンの真剣な対局であるということは大前提であるのだが、それを何とかエンターテインメント化してユーザーを楽しませようとする思いや熱意が、出場プロの方々をふくめ作り手の側に大いにあることを感じることが出来た。
また、その役割の一端を担って番組の解説をつとめ、大変盛り上げているのが、土田浩翔プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)と漫画家の片山まさゆき氏。そして司会の小林未沙さんをふくめたマージャン番組ではおなじみのこの3人の楽しいやりとりは、番組の1つの大きな魅力となっているに違いない。

カメラセッティングやリハーサルをひと通り行なって、いよいよオープニングから対局へと移る。
マージャン撮影専門のスタジオの対局ルームには、卓上を映す天井カメラ1台、各対局者の手元を映すカメラ各1台計4台、対局の全体のようすを映すカメラ1台や照明があらかじめスタンバイ。そして配信ルームでは、対局者の手元を追うカメラのスイッチングを行なっている。マージャン番組においては、この手牌を見せる映像のスムーズなスイッチングこそが肝。地味ながらも集中力のいる仕事だが、こちらの若いスタッフはテキパキと仕事をこなしていてとても気持ちがいい。スタッフもこのイベントを、この仕事を、楽しんでいるから出る空気感なのであろう。

そんな中で対局は進み、最後まで予断を許さない大熱戦の結果、この闘いを制し、王者の中の王者に輝いたのは河野プロだった。
その力強いマージャンで王座を奪取したことはもちろんだが、周囲やファンの期待に応える部分があるとはしても、終始ヒールの役割をつとめてこのイベントを盛り上げたのは素晴らしいことだといえる。
惜しくも敗れた他の出場プロの方々もふくめ、このようにマージャンプロの対局や活動がより多くの人々の目に触れる機会が増えたことによって、マージャンの「プロフェッショナル」という存在の意味や役割がよりクローズアップされるに違いないだろう。

そんなマージャンプロのマージャンの強さプラスアルファの部分を堪能することのできる番組が「スリアロ」には数多くラインナップされている。
各プロ団体のリーグ戦やタイトル戦、「四神降臨」やマージャン界のベテランプロとマージャン自慢の各界著名人が対戦する「日刊スポーツ杯争奪スリアロトーナメント」などの対局番組はもちろん、女流プロによる料理や悩み相談のプログラムや土田プロによる競馬指南までバラエティにとんだ番組が編成されている。

特にこの5月の注目番組として「闘牌列伝ビッグマウス祭り」がある。毎回ひとつのテーマに沿った対局を行なう「闘牌列伝」シリーズの第4弾として,今回は「ビッグマウス」をテーマにマージャンの腕はもちろんだが、言動のスケールも大きい4人のプロが集結する。参加選手は荒木栄二プロ(日本プロ麻雀協会)、黒澤耕一郎プロ(麻将連合)、友添敏之プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)、松ヶ瀬隆弥プロ(RMU)。放送は5月17日(土)19時から放送開始。

ネット配信という技術の進歩で、安価で手軽に情報を発信・共有できる時代、マージャン文化をより一層エンターテインメント化し、ほかのアミューズメントに負けないようにするためにも、このような麻雀放送専門チャンネルの活動をこれからも応援していきたい。

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