四谷のマージャン店に客を集め大博打を開帳

木下君は新宿の遊び人。

やくざとは思えないものの、誰が見てもまっとうな職業人とは思えず、構成員なのか、マル暴のデカ長からは「チンピラ!」と呼ばれ、デカ長の顔を見るとそそくさと逃げ出すような輩でした。
その木下君。ある一時、ギタギタのリーゼントにレイバンのサングラス。縦縞のダブルのスーツにピカピカのとんがった革靴。羽振りが良いのか胸には金ピカのネックレスと腕にはローレックス。競馬で万馬券を当てたのか、何か悪いことでもしているのか。

…そのころの木下君は週末になると四谷と新宿のマージャン店に出入りしていたとの噂。フリーのマージャン店で稼いでいるのかと思いきや、セットマージャンの店で卓を囲んでいるようでした。囲むといっても、卓に入ることはなく外野で見学。時には寿司やとんかつの出前を注文し、ゲームをしている4人のグラスにビールを注いだり、店のおしぼりをサッと出したり、まるでマージャン店の従業員のよう。ゲームをしている4人はというと、やくざの親分風というのではまったくなく、むしろ上場企業の部課長かといったいで立ち。木下君、どういう関係かへこへこと小間使いに徹しているようでした。

新宿の小さなマージャン店へは毎週土曜の12時に、必ず見通しの悪い隅の卓を予約したようです。しかし、セットマージャン店の店主は、区役所の職員も多く遊びに来るので予約は受けられないというと、木下君は1卓のために全卓を貸し切りでもいいと粘るため、店主は仕方なしに予約を受けることにしたそうです。

そんなある日、警察官2人が新宿のマージャン店に現れ、店主に写真を見せ「この人を知っているか」「いつ店に来たか」「そのときの伝票はあるか」と質問し「明日にでも警察へ来てくれないか」と。見せられたその写真の人物はまさしく木下君。
木下君は四谷のマージャン店に客を集め大博打を開帳していたようで、四谷の店で現行犯逮捕。新宿の店でもとゲロしたため、マージャン店の店主は調書をとられ、危うく賭博の場所提供で逮捕されそうに。
時間300円の貸し卓で逮捕されたのではやってられないですね。

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