福岡県飯塚市長・副市長の 賭けマージャン騒動に対し 一般社団法人日本健康麻将協会 田邊恵三会長が書簡を送付

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福岡県飯塚市長・副市長の賭けマージャン騒動

一般社団法人日本健康麻将協会田邊恵三会長が書簡を送付

送付された書簡

 2016年の年末、麻雀業界にとってたいへん残念なニュースが飛び込んできた。
 福岡県飯塚市の斉藤守史市長(68)と田中秀哲副市長(69)が平日の日中の時間に同市内の元マージャン店で賭けマージャンをしていたことが発覚したのだ。
 12月22日の西日本新聞が一方を伝えると、同22日の飯塚市議会本会議で事実関係を認め陳謝はしたものの、「逆に金を賭けずにマージャンをする人がどれだけいるのか」等の開き直りともとれる発言に批判が集中。
 1月8日に行われた市主催の成人式も欠席するなど市政を大いに混乱させた。市は辞職勧告の権限がある政治倫理審査会を設置する予定だったが1月31日付での辞職願を市長・副市長とも市議会議長に提出し、結局辞職という結末となった。
 この一連の騒動をうけて、健康マージャンを推進する一般社団法人日本健康麻将協会の田邊恵三会長は、斉藤市長・田中副市長に対して以下の書簡を送付した。
(以下、全文掲載)

 飯塚市斉藤守史 市長
 田中秀哲 副市長

 最近、市長、副市長が平日昼間に賭けマージャンを楽しんでいたという件は新聞などで拝見しております。12月27 日の毎日新聞によると「賭け事は1円たりともしてはいけない。誤解を招く発言だ。」と謝罪をされたということでした。
 しかし、私共が22日の記者会見を聞いて残念でならなかったのは、今回謝罪会見では触れられていない点でした。
「(賭けマージャンをやっていたのか?という記者の質問に)当然やるからにはそうですね」(市長)
「(記者に質問して)金を賭けずにマージャンをする人が世の中に何%いるのか」(市長)
「もし、それ(賭け)がないというときにどれくらいのマージャン人口が減るだろうか」(市長)
「何も(賭け)ないと面白くない」(副市長)
 当協会は1988年に設立して以来、主に高齢者の皆さんに「賭けない・飲まない・吸わない」健康的な頭脳スポーツとしての健康マージャンの普及活動を行ってまいりました。現在では年間のべ10万人以上の皆さんが全国で健康マージャンを楽しんでいらっしゃいます。
 また、これらの活動により、2000年ごろから各自治体では健康マージャンを扱った高齢者福祉事業、介護予防事業が増え、東京都品川区においては区の主催で区民の高齢者人口の約1%が参加する健康マージャン事業も行われています。
 さらに、厚生労働省および開催地の都道府県・政令指定都市が主催する全国健康福祉祭「ねんりんピック」では2007年より正式種目として健康マージャンが取り入れられました。
 この正式種目化に至る過程の「ねんりんピックふくおか2005」では、当協会は協賛イベントとして、福岡県の皆さんを中心とした100名の健康マージャンファンが集う「第2回いきいき健康マージャン交流大会」を福岡市のエルガーラホールにて開催しました。
 当協会は、このイベントを通して福岡県の皆さんにも健康マージャンの意義をご理解いただけた、これからは、福岡の高齢者の皆さんの健康寿命の延伸に寄与できる健康的な頭脳スポーツとしての健康マージャンが広がって行くことだろうと希望と期待を胸に邁進していたところでした。
 そんな中、斉藤市長、田中副市長の発言を耳にし、大変残念に思っております。
 健全な頭脳スポーツとしてのマージャンは確かに存在しています。また、全国で高齢者を中心とした皆さんの福祉に大きく寄与しています。
 ご公務などご多用な中と思いますが、この点について市長、副市長に十分なご理解をいたきだいと望みます。

 2016年12月吉日一般社団法人日本健康麻将協会会長 田邊惠三

 この書簡でもわかるように、ようやく健康マージャンという文化が一般的にも認知され、健康的側面・社会貢献的側面・日本が抱える超高齢社会との親和性・頭脳ゲームとしてのエンタティメント性などをつうじてマージャンのイメージが良い方向に向かっているのを実感していた麻雀業界にとってはまさに冷水を浴びせられたようなこの一連の騒動だった。
 しかしこれに対して怒りや感情に流されるのではなく、現在における健康マージャンの盛り上がりや社会的意義などを丁寧に説明し、一歩ずつ新たな理解を求めていく田邊会長のような真摯な対応を、今後も麻雀業界は続けていくことが大切といえるだろう。

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