「麻雀を教えるってどういうこと?」第76回 | 麻雀新聞

「麻雀を教えるってどういうこと?」第76回

みなさんこんにちは。

私は地元にて麻雀教室の講師をする傍ら、全国各地にて麻雀普及のお手伝いをする日々を過ごしていますが、最近の麻雀熱の広がりは本当にすごいですね。

麻雀教室や健康マージャンの広がりから、Mリーグファンの増加など、麻雀の楽しみ方も多種多様になってきているのを肌で感じています。

年齢や性別を問わずに楽しめるのが麻雀の良いところ。そんな麻雀をより多くの方々に広めていくのが私達の仕事だと考えています。

私には麻雀プロとしての顔もあるのですが、麻雀プロとしての麻雀普及と、麻雀教室講師としての麻雀普及とはちょっと意味合いも内容も違います。

麻雀プロとしての麻雀普及とは、自らの活動を麻雀ファンの皆さんに認識して頂き、さまざまな形で麻雀の楽しみを伝えていくことだと思っています。

それに対して麻雀教室講師としての麻雀普及とは、生徒さん達と直接触れ合うため、より麻雀を楽しむ入り口での対応となる分、丁寧で繊細な指導が必要であると考えているのです。

前回の内容でも触れましたが、現在の麻雀教室講師をより良いものにするために、

◎麻雀講師のライセンス制度の整備

◎麻雀講師ライセンス取得後の継続的な研修制度の設立

これらが必要であると私は考えています。

今回は、私が全国各地にお邪魔してみて感じた現時点での問題点と、問題を改善し上記の内容を現実的にするためのアクションについて考えたいと思います。

麻雀業界に限らず、今の世の中は情報伝達のスピードが以前に比べ格段に速くなっています。

麻雀業界の中でも、全国各地で行っているイベントの情報などは、その日のうちに瞬時に伝わるのが当たり前になってきています。

そのように、情報伝達のスピードが速くなっているのにも関わらず、麻雀教室での指導内容やルール、マナーなどの情報共有が進まないのは何故か?と考えてみると、これらはすべて講師側のスキルと意識の問題だということに行き着きました。

以前は東京や大阪などの大都市と地方都市との差を感じることも多かったのですが、現在では地方都市でも熱意のある講師がいらっしゃる都市では、大都市と変わらない情報を生徒さん達に落とし込んでいるところも多く見受けられます。

つまり、麻雀普及を進めていくためには講師の意識改革が必要であり、講師同士の情報伝達と情報共有が大切である、ということだと私は考えているのです。

そのためにはどうするか?

ということが今後の課題になってくるわけですよね。

何故今まで情報共有が出来ていなかったかというと、

・講師同士の横の連携が取れていない

・情報化社会の波に乗れていない

等の問題があったように思われます。

それらは悪い意味ではなく、麻雀講師の皆様が必要性を感じていなかったのが要因の1つなんじゃないでしょうか。生徒さんに恵まれ、生徒数も増えていくような状況では、新しいことを取り入れる必要性は講師側としてもなかなか感じられませんからね。

しかしながら時代はどんどん進んでいきます。

良い情報もそうでない情報も、情報伝達が速い地域ではすぐに伝わっていくわけです。

その結果、情報伝達が速い地域の麻雀講師の知識は常にアップデートしていきますから、知らず知らずのうちにそうでない地域との地域格差が生まれてしまってきているのが麻雀教室を取り巻く現状ではないかと私は思います。

また現在では、麻雀教室の生徒さん達だけではなく、麻雀講師の高齢化も問題になってきています。

先輩方の知識や技術を後世に引き継いでいくためにも、私達から先輩方に指導をして頂くような働きかけをしなければならないタイミングに差しかかっているはずです。

先輩方の麻雀講師の皆さんの講義を目にすると、生徒さん達の気持ちを惹きつける話術や講義のスキルの高さを目の当たりにします。

これらをより多くの次世代の麻雀講師達に体感してもらい、それぞれの講師達のスキルアップに役立てて欲しいと思うのです。

そうすることにより、全国各地の麻雀教室の講義レベルが高まっていくと私は考えています。

そのためには早急に、

◎麻雀教室講師のネットワークを構築し、

◎情報共有をするためのアクションを起こす

ことが大切になります。

情報共有のためのツールは色々ありますので、それらを使えるようにする指導をしながら、団体等の垣根を超えた新たなネットワークの構築に汗をかいていこうと考えている昨今です。

こうしている間にも時間はどんどん過ぎていきます。必要な部分は早急に改善して、麻雀を楽しむ皆さんにとってより良い世の中になるために、講師側の意識改革を進めていきたいですね。

それではまた次回。

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