「吉田嘉明名誉総裁杯 第18回全日本高段者麻雀競技大会」全国の麻雀段位高段者224名が参加して宮城県仙台市で開催 | 麻雀新聞

「吉田嘉明名誉総裁杯 第18回全日本高段者麻雀競技大会」全国の麻雀段位高段者224名が参加して宮城県仙台市で開催

■全国から麻雀段位高段者224名が参加

七夕から2日後の2023年(令和5年)7月9日(日)、「田嘉明名誉総裁杯 第18回全日本高段者麻雀競技大会(主催:一般社団法人全国麻雀段位審査会、運営:東北地区麻雀段位審査会、特別協賛:株式会社大和心、協賛:株式会社雀卓サービス・グランド麻雀ホール藤・株式会社ウインライト)が宮城県仙台市で開催され、全国各地で予選・推薦を勝ち抜いた麻雀段位四段以上の段位保持者224人が激戦を繰り広げた。

全国麻雀段位審査会は「 正しい健全な麻雀の普及、麻雀競技の品格、技術の向上を図る 」 目的で、麻雀段位免許、競技規定、競技会、麻雀教室の運営及び指導者の育成等の事業を行っている。この大会は、全国麻雀段位審査会をはじめとした参加麻雀競技団体の麻雀段位免許四段以上が参加資格となっている。

また今大会より「冠」田嘉明名誉総裁杯として開催されることとなった。

■2会場にまたがっての開催

大会会場は、宮城県仙台市の中心にある『グランド麻雀ホール藤』とそこから徒歩10分程の『定禅寺クラブ』の2つの会場にまたがっての開催である。

競技開始30分前、すでに熱を帯びている。各地から集った参加者が所属地区・団体ごとに集まり熱談をしている。

まず目につくのは北海道苫小牧市から参加の「日本麻雀団体戦競技会」18名のチーム。すでに勝利を手中にしたかのようなハイテンションの様相。

対照的に物静かに戦いの炎を燃やすのは石川県から参加の皆さん。その一人表さんは賞品狙いで20位以内が目標とか。

神奈川県からは16名が参加。2023年(令和5年)6月25日(日)神奈川県横浜市で開催された「大和心杯 全国シニア最強戦麻雀競技大会」で辣腕をふるったメンバーの顔も見受けられる。

■開会宣言

午前11時40分、高木輝延・全国麻雀段位審査会委員長により開会が宣言され、山岸次雄・全国麻雀段位審査会会長の開会挨拶により大会が開始される。

宮城県麻雀段位審査会顧問である佐々木幸士・宮城県議会議員からの祝辞の後、全国麻雀段位審査会顧問である鈴木宗男参議院議員からのメッセージを菊地文博秘書より披露される。

そして、田嘉明・全国麻雀段位審査会名誉総裁よりの祝電が紹介されたのち、免許状交付式が行われ、八段位免許状が村山輝雄選手に交付された。

その後、役員・協賛社の紹介に続いて、望月雅継・全国麻雀段位審査会副委員長から競技規定の説明があり、50分打ち切り半荘全6回戦の競技に入った。

■競技開始

大会セレモニーの後、競技開始が宣言され、一気に会場の緊張感が解き放たれ激戦の幕が切って落とされる。

50分打ち切り半荘全6回戦を戦いぬいた後、優勝トロフィーは誰の手に掴み取れられるのだろうか。

第1回戦でのトップは渡辺雅選手(福島)、2位は坂井梨那選手(石川)、3位は根本悟選手(神奈川)と続く。

渡辺選手は第2回戦後もトップを堅持。坂井選手、根本選手は8位、9位と順位を落とす中、第2位に大友利久選手(宮城県麻雀段位審査会)が、第3位に鈴木正一選手(神奈川)が踊り出る。なんと鈴木選手は第1回戦20位からの大躍進だ。

第3回戦後トップは、橋本浜子選手(日本麻雀団体戦競技会)。前戦後6位からの浮上である。

坂井選手が大きく順位を落とす中、2位鈴木選手、3位根本選手と神奈川勢がトップを虎視眈々と狙う。

■後半戦に突入

第4回戦後、トップは根本選手、2位は鈴木選手と神奈川勢がワンツーを固める。3位に橋本選手が食らいつく。第5回戦後もトップスリーの順位は変わらない。

■競技終了

最終の第6回戦終了が宣言される。会場全体に張り詰めていた空気が一気に解放される。

競技終了後には、成績集計の時間を使って、宮城県麻雀段位審査会顧問である野田譲・仙台市議会議員が大会講評を行い、選手たちの健闘を労った。

成績順位第4位は宮野大城選手(宮城県麻雀段位審査会)。第1回戦は何と109位からのスタート。67位→23位→7位→5位→4位と猛チャージをかける底力を見せつける。開催地仙台の意地を見た。

第3位には表勝正選手(石川)が食い込んできた。「勝因は粘り強さ。第1戦の順位がとても悪かった。大きな手に恵まれず、コツコツ点数を重ねた苦しい戦いだった。ここまで上がれるとは思わなかった。4年前の4位を超える順位を獲れてとても嬉しい」と語る。表選手の第1戦はなんと107位。そこから71位→51位、そして第4回戦後6位に大躍進し、4位→3位と手堅い勝負をする。

準優勝は、鈴木正一選手(神奈川)。第1回戦3位、第2回戦後から2位を堅持した麻雀歴60年の鈴木選手は「ツキがよかった」と一言。「凝り性だからツボに入って麻雀を続けてこれた」と喜びを噛み締めていた。

優勝は根本悟選手(神奈川)。第1回戦3位から第2回戦後8位に後退するも3位に持ち直し、第4回戦以降1位を堅持する安定した戦いぶり。「何につけてもついていた」と振り返る。「82歳だから麻雀を続けて65年。麻雀は頭を使うからボケない。相手との駆け引きが魅力」と語った。

最後に齋藤正・全国麻雀段位審査会相談役が閉会の挨拶を行い、大会はつつがなく終了した。

【上位成績者】(敬称略)

①根本 悟(神奈川)

②鈴木 正一(神奈川)

③表 勝正(石川)

④宮野 大城(宮段審)

⑤橋本 浜子(日本団体戦)

⑥坂東美代子(徳島)

⑦大場 昭夫(日雀宮城)

⑧高橋 宣行(日本団体戦)

⑨阪田 耕次(大阪)

⑩石川 純里(たこちゃん)

【参加競技団体及び運営競技団体】

・日本麻雀道連盟山形高畠支部

・日本麻雀道連盟

・一般社団法人日本スポーツ麻雀協会

・日本雀友会関東地区本部

・日本麻雀団体戦競技会

・東日本競技麻雀研 究会

・大志会

・火曜会

・仙台雀遊会

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