追憶の麻雀 第7回【ファンが楽しめる不変のルール作り】 | 麻雀新聞

追憶の麻雀 第7回【ファンが楽しめる不変のルール作り】

麻雀新聞第16号 昭和53年8月10日

ファンが楽しめる不変のルール作り

群馬段審研究会では、7月20日、水上温泉「奥利根館」で、夏期打ち込みを行った。12名、3卓により、朝10時現地集合、1日かけて、じっくり対局した。夕食の合い間、ルール改正、段審の在り方等の話し合いがあり、活発な意見が交換された。

特に、東京ルールが年度ごとに改正されることに、不満な意見が出、それに触れて流局に関しては、テンパイなら流れない形は、一般にも普及しているので、これは大会においても、使用してもらいたいとの意見が多かった。

ルールについては、段審の組織の得色を生かしたものを採用すべきでお客がたのしめるものが欲しいとの事。できれば、組合員の要望をもって、地区段審委員長、会長等の集まりのなかから、不変のルールを作り、これがルールだと、下部に浸透すれば、ルール上のトラブルはなくなり、ファンも喜ぶのではないかとの意見もあった。

他の組織と同じような活動でなく、営業者の組織の特徴を充分に生かした組織作りが必要であり、また、有段者会なりのプレイヤーの組織作り、拡充が必要であり、ファンに競技麻雀の興味を持たせたのしませることが、今後の課題だという意見の一致を見た。

東京段審研究会の前期日程は六月で無事終了し、最優秀選手には終始好成績を残した佐藤孝平さんが選ばれた。七月から後期に入るが、営業のかたわら、また会社勤めのなか、月2回集ることは、なかなか難かしく、第一、第三水曜と決っているものの、日程のぶつかる人もいて、後期をいかに運営するかで、会員諸氏の意見は、

「好きで打つことであり、ある程度の無理はしかたないですね。群馬でも始まったことだし、東京がしっかりしなくてはね」

「それでも忙しい人ばかりですから、むずかしいですね」

「麻雀に対する熱意は皆さん持っているのだから。ただ私はサラリーマンですから、この会に出席したくても、都合で無理な時があります」

「後期は、人数が少ないとかなんとかでなく、麻雀そのもの、ここで打つ麻雀の質を高めたいと思います。回数の多い少いは、別の問題として。ただ、一度出席した以上は、成績に関係なく、続けてもらいたいですね」

「現在はここと群馬だけですがマスコミ文化協会の話では、神奈川、埼玉も来年あたりは発足しそうだということですから、次回へのシステムを決める意味からも、後期は重要ですね」

「システムを作るという意味からも、私達がしっかりしないと」

「競技麻雀の普及という意味からも、われわれの姿勢は大切だと思います。それと競技麻雀の担い手という意味からも、自覚が必要ですね」

後期スタートにあたって、幹事の大竹さんから、会を代表して賞を、佐藤さんに渡した。本紙からも最優秀選手賞として、盾を贈呈した。対局は千葉さん、大竹さん、佐藤さんが好調なスタートを切り、本紙の中村も健闘している。

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