【追憶の麻雀】第35回「競技麻雀を考える」

第78号     昭和58年10月10日

競技麻雀を考える

 マイコン導入で成功

ある競技麻雀専門店の例

麻雀とコンピューター。この二つのことばから連想されるものといえは、現在ならは、やはりマイコンを利用した麻雀テレビ・ゲームであろう。

当初はゲーム・センターの花形機械だったが、今では家庭のテレビにもつなげられるものができている。しかし、ここで取り上げるのはテレビ。ゲームの話ではなく、コンピューターによる競技麻雀の成績処理という試みである。

現在、私の知っているだけでも東京、横浜の二ヶ所で、麻雀荘にコンピューターが導入されている。

まず、その一つ、横浜駅西口にある「ニュー南風」を訪ねてみた。

ここは、日本アマチュア麻雀連盟の事務局であり、道場でもある。

“賭けない麻雀”を旗印に日本アマチュア麻雀連盟が発足したのは三年前のこと。(当時は横浜競技麻雀研究会。昭和五十六年七月から日本アマチュア麻雀運盟・以下「アマ連」とする)

これまでにも、競技麻雀の団体はいくつもあったのだが「アマ連」は他のグループにはない二つのシステムを導入した。

まず一つは、毎日いつでも競技麻雀の対局ができることである。

これまでは、月例会か、せいぜい週例会程度しか実施しきれなかった競技麻雀を「アマ連」では、毎日行なっている。毎日、昼頃から会員が集まり出し最低でも二〜三卓、多い時は八卓ほどが、自分の好きなだけ競技麻雀を打って帰ってゆく。費用は、卓代だけで、勿論、一銭も賭けてはいない。

プラス、マイナスの数字だけが記録され残されてゆく。システムだけを見れば、バラ打ちの雀荘に似ていなくもない。ただし、そこで行なわれているのが賭け麻雀ではなく、賭けない麻雀なのだ。

ひと昔前ならば、「麻雀を賭けないでやるなんて……」という意見が多数を占め(現在でもそうには違いないが)このようなやり方では人も集まらないし、続くわけがないものと思われていた。

しかし、現にこうして「アマ連」では着実に会員数をふやし(現在約三百六十名)、相変わらず毎日、競技麻雀だけが行なわれているのだ。

そして、「アマ連」のもう一つのセールス・ポイントが冒頭のコンピューター導入である。

「アマ連」の対局記録は、すべてコンピューターにインプットされる。そして、二ヶ月を切期として、そのトータル成績を競うのである。

一人一人の打荘数、勝率、総得点、平均得点、さらに全体の順位を出すのに、コンピューターは絶大なる威力を発揮する。

さらに「アマ連」にはもう一ヶ所、横浜市内に道場があるが、そこで行なわれた対局は、その日のうちにファクシミリで本部へ電送され、即コンピューターにイン・プットされるという画期的なシステムになっている。

コンピューターは、本部の一台だけでいいのだ。あとはファクシミリさえあれは、日本中どことでも提携できるわけだ。

麻雀ーバクチー徹夜ー不健全ー暗い、といった一連のイメージから、競技麻雀ー金を賭けないーコンピューターやファクシミリの導入ー現代的で明るい健全娯楽にもってゆこうというのが「アマ連」の思想である。

しかし、いくらコンピューターを導入しようが、健全娯楽を主張しようが、実際に打っていて楽しくなければ誰もやらないのが麻雀。「アマ連」にしても、ここまでくるにはかなりの苦労があった。また、現在でも競技麻雀を志向すれば必ずぶつかる問題を丙包しているのである。

 

井原喜洋

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