言葉は時代時代の生活環境や意識の変化で変わる

還暦も過ぎて何でも見てやろうの精神で、話題になっていたり、人気のあるスポーツ、演劇、コンサートを見るように心がけています。

先日も、何故こんなにも人気が続いているのだろう?との興味から、同年代の中島みゆきのコンサートに初めて足を運びました。
彼女の歌詞を聴いていると「なるほど」と納得するものがありました。
「アゼルバイジャンの夕暮れは、女満別の夕暮れとかわらない。歩いているうちにいつのまにか紛れ込んで続いてゆきそうだ」と始まるその曲は淡々と歌われ、押しつけるわけでもなく、何かを強要するわけでもないこの歌が、当たり前ではあるのだが「そうなんだよね」と人の心に入ってくるものでした。
あらためて言葉の力ってあるのだなと感じたコンサートでした。

いつもお話しすることなのですが、言葉に対する印象や解釈が時代によって変化していきます。風俗営業についても、生ものというか、その時代時代の生活環境や生活習慣、意識の変化でどんどん変わっていきます。その昔は風俗営業として扱われていたビリヤードが現在は風俗営業の範疇から外されています。逆に風俗営業ではなかったゲームセンターが風俗営業になったりもしています。

第二次世界大戦終了後、公娼制度の廃止や売春防止法などが成立したのにも関わらず、個室付き浴場業がどんどん過激な方向に進み、その結果、性風俗関連営業(その後性風俗特殊営業となる)という届出制が規定されたりもしています。密室であるホテルに女の子を派遣することのできるデリバリーヘルスなるものも認められるようにもなりました。
何か変だな?と思うのは私だけでしょうか。

昨年の6月24日に改正された風適法では、ダンスが風適法の概念から外されました。ゲームやマージャンも風俗営業から外されるといいのですがね。
風適法では「概ね」とか「あらかじめ」というような曖昧な表現が出てきます。これは時代の変化に法律が追いつかず、はっきり断言できないこともあるからです。

ダンスを風適法から外す際「遊興」という言葉が出てきますが、「遊興」の概念をはっきりさせろ!との突っ込みが入りました。

曖昧を排除するが故に、スポーツバーもライブハウスも、そればかりか、落語や芸能まで「遊興」とされ、営業形態によっては風俗営業の対象となったのです。
言葉の持つ意味に対しての、我々の想像力も必要ではないでしょうか。

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