「枕営業結婚生活害さない」東京地裁クラブママへの妻の請求棄却
- 2015/6/29
- 麻雀コラム
「枕営業結婚生活害さない」東京地裁クラブママへの妻の請求棄却](5月28日・朝日新聞)がちょっとした話題に。
古くからの顧客である銀座のママにその事件を聞くと…「あー、あれね。去年の4月頃の話じゃない?」「あんな馬鹿な裁判官もいるのよね」と一笑に付されてしまいました。
会社社長の妻が、月1~2回夫と7年以上にわたって不貞行為を続けた銀座のクラブママに、慰謝料400万円の支払いを求めて起こした裁判。被告のママは弁護士も立てずに本人訴訟。
答弁書の中で「不貞行為の相手は、私でなく別の女性です」「会社社長が携帯メールを妻に見られ、妻の逆上に、本当の相手の女性を隠すために」ママの名前を出したと主張。元々の張本人である社長は、妻の主張を補完する陳述書を提出しており、真偽が問われるはずだったのですが…。
そんな事はお構いなしに裁判官は「何を根拠に請求するのか。これはソープランドと同じで、慰謝料請求なんかできないだろう」と言って、当事者間の尋問も行なわず、和解も持ちかけないまま審理を終わらせてしまったようです。被告ママが否認しているにも関わらず、唐突に「クラブホステスに「枕営業」する者が少なからずいるのは公知の事実。枕営業と認められれば、売春婦と同様、客の性欲処理に商売として応じたに過ぎず、結婚生活の平和を害するものではなく、不法行為にはあたらない」という判決文をだしました。
原告、被告とも「枕営業」という論点を持ち出したわけでもないのに、「同伴出勤に付き合ってくれる優良顧客確保は営業活動であり、妻に対する不法行為を構成することはない」と述べて妻からの請求をあっさり棄却したのです。
その判決文に対し、妻の「これ以上いやな思いをしたくない」との意向で控訴は見送られたため、裁判官が言い放った「判決に不服があれば上訴すればいい。私は新判例を作るつもりだ」ということが現実となってしまいました。
こんな感覚の裁判官がいるなんて、日本の将来、お先「マックラ」ですね。