2/3(金)新宿区の麻雀メトロ中央口店にてスターティア株式会社の麻雀採用イベントが開催された。
「麻雀採用」は聞きなれない単語ではあるが、ここ数年で就職活動の新たな形として生まれたものだ。
実際に採用担当者をはじめとする社員達と麻雀をして、成績上位者には採用一定のステップをパス出来る権利が与えられる。
とはいえ成績上位者のみではなく、対局中の対話を通して、人柄で採用まで至ることもあるそうだ。
スターティア株式会社では、2017年3月卒より麻雀採用を行っており、今回で2年目・4回目の開催となる。
今回は日本プロ麻雀連盟の瀬戸熊直樹プロ・魚谷侑未プロ・菅原千瑛プロをゲストに迎え、学生の参加は過去最多の35名を数えた。
開始前は麻雀をするとはいえども、あくまでも採用試験の一環であり、堅苦しいものを想像していた。
学生達も緊張した面持ちであったが、開会式が始まると採用担当者の軽妙なトークで会場が笑いに包まれる場面もあった。
ゲストプロの挨拶時には歓声が上がるなど、開始前の緊張は対局前にはすっかり無くなった様子。
そして、いざ対局が始まると各卓では、おおよそ採用試験とは思えないほど和気藹々と進行していた。
ある卓では笑い声が聞こえ、ゲスト卓では真剣勝負。役満が出ると会場全体が拍手に包まれるなど、盛り上がりを見せた。
何故麻雀採用を受けようと思ったのか、動機を聞いてみると、
「大学時代麻雀しかしてこなかったので、その特技を生かせる為、参加した」
「ゲストプロのファンで参加した」
との声があり、「就職活動の中の麻雀大会」として参加している学生から、「麻雀大会の中の就職活動」として参加している学生まで動機は様々だった。
就職試験が初めてというパターンが多く、イメージしていた就活との乖離に驚愕していた。
麻雀採用について人事部長の橋本浩和氏にお話しを伺った。
「きっかけは弊社の上層部が麻雀好きということからでした。麻雀をしていると視野が広くなりコミュニケーション能力も上がる。そのこともあり、麻雀採用をしてみようという話が上がってきたのです。就活生と麻雀することによって、その学生の本質をみることができ、人材の発掘につながりやすいと判断しました」
麻雀人口が減少傾向にある昨今、このような見解を持つ企業が増えてくると、麻雀人口の増加にも繋がるかもしれない。
最後に橋本氏から麻雀をしている学生へのメッセージを頂いた。
「趣味が麻雀であることを弱みに思わないでほしい。趣味が麻雀ということは強みです。履歴書の趣味欄に麻雀を自信をもって書いてほしい」