【第16回】麻雀を教えるって、どういうこと?

麻雀を教えるって、どういうこと?

「麻雀を楽しくスムーズに覚えてもらうためにはどうすれば?」

この連載は麻雀教室の開講をお考えの営業者に、
現役麻雀講師が持つスキルのすべてを大公開! 連載第16回目は、『役満』の解説の続きとなります!

 回お伝えしたのは『役満』でしたね。
 その中でも、『四暗刻』、『大三元』、『国士無双』の3種類の『役満』についての説明に入りました。
 今回はまず、『国士無双』についてお伝えしたいと思います。

大きなメリットとデメリット

 『国士無双』とは、13種類の么九牌(ヤオチュウパイ)を全種類とそのうち1種類を雀頭にした形ですね。
 麻雀には、「4メンツ1雀頭」という原理原則がありますよね。
 その原理原則に当てはまらない役はこの『国士無双』と『七対子』の2つだけ。
 見た目の鮮やかさと、素敵なネーミングに、麻雀をやらない人でも一度は聞いたことのある『役満』かもしれません。
 しかし、この『国士無双』を狙うには、大きなメリットとデメリットが両立することを必ずお伝えしなくてはなりません。

 先程もお伝えしたように、『国士無双』は「4メンツ1雀頭」を必要とせず、13種類の么九牌(ヤオチュウパイ)で構成される役ですよね。『国士無双』を作るときには最初から狙って作ることが多いですから、一度『国士無双』狙ってからでは、もう一度メンツ手に戻ることが困難になるというデメリットがあります。
 また、最初に場に放たれることが多い么九牌(ヤオチュウパイ)を使う役満だけに、序盤から中盤にかけて欲しい牌が4枚捨てられてしまい、『国士無双』を作ることが早々に出来なくなってしまう可能性も秘めています。更には、自身の捨て牌には么九牌(ヤオチュウパイ)以外の中張牌がズラリと並ぶことになるため、対戦相手から『国士無双』を狙っていることがわかりやすくなってしまうというデメリットもあります。

 ですから、『国士無双』はダメ元で狙うという方が多い役満ではないでしょうか。
 しかし、メリットも当然あります。
 中盤から終盤にかけて、『国士無双』を狙うのを諦めた場合、手牌の中は么九牌(ヤオチュウパイ)だらけですから、ディフェンスは容易になるといったメリットもあります。そしてアガった時には『役満』となるわけですから、数多くある『役』のなかでも、『国士無双』は「ローリスクハイリターン」の代表的な役であると言えるでしょうね。

 また、アガリ形が特殊な形になるということもお伝えしておくと良いでしょう。
 通常は、雀頭が1種類あり、足りない么九牌(ヤオチュウパイ)1種類が待ち牌となる『国士無双』ですが、雀頭が無く、13種類すべてが揃っている形、『国士無双十三面待ち』の形も両方図示することが大切です。
 『国士無双十三面待ち』は麻雀の待ちの中で一番待ちの種類が多いということを同時に伝えておくのもいいですね。

 役満の中でも代表的な『四暗刻』、『大三元』、『国士無双』の3種類の『役満』について最初にお伝えした後は、なるべくわかりやすく理解しやすい順序で『役満』の説明をしていこうと思います。
 最初に説明した3種類の『役満』の中に、三元牌を使った『役満』である『大三元』の説明をしましたから、今度は風牌で出来る役満の説明に入りたいと思います。

4種類の風牌を使った『役満』

 風牌を使って出来る『役満』は『大四喜』と『小四喜』ですね。
(2つをまとめて『四喜和』と呼ぶこともあります。)
 風牌である東南西北のうち、4種類すべてを刻子にした形を『大四喜』、3種類を刻子に、残りの1種類を雀頭にした形を『小四喜』と呼びます。
 この2つの『役満』は、『大三元』と同じく役満の中では珍しい【部分役】です。風牌以外の部分に条件は無く、風牌以外はどの牌を使ってもいいのですからわかりやすい役満であると言えますね。

 しかし、『大三元』は3種類の三元牌を使用するのに対し、『大四喜』と『小四喜』は4種類の風牌を使うのですから、『大三元』に比べても一気に難易度が上がり、作るのが難しい『役満』であると言えるでしょう。

『対々和』と『七対子』の2種類で作れる『字一色』

 ここで、字牌を使った『役満』をもう1つ。手牌すべてが字牌で構成される『字一色』です。
 ここまでにも【一色】と名のつく役は2つありました。
 『混一色』と『清一色』ですね。
 この2つの役の意味を理解して頂いていれば、それほど難しい役ではないですよね。手牌すべてが字牌であればいいわけですから。この『字一色』にはポイントが1つ。

 『字一色』には、『対々和』で作る『字一色』と、『七対子』で作る『字一色』の2種類があるということです。

 字牌を用いて刻子を作ることをイメージすることが出来ても、すべての対子を字牌にしようというイメージが湧かない人は多いと思います。ですからここでも、『対々和』の『字一色』と『七対子』の『字一色』の両方を図示することが大切だと考えます。
 なかなか出来ない『字一色七対子』ですが、このような形があると認識してもらうだけでも、生徒さん達の手役への認識が変わると思いますよ。 

アメリカで考案された『緑一色』

 さて、ここで【一色】繋がりの役満をもう1つ。
 そう、『緑一色』ですね。
 『緑一色』は文字通り緑色の牌、ソウズの2、3、4、6、8と發で構成される役満ですね。この『緑一色』は全体役。さらには、役満に関する部分をチーしても完成する唯一の役満なのですよ。
(大三元と小四喜もチー出来ますが……部分役なので除外します)。
 この『緑一色』は、アメリカで考案され逆輸入された役であると言われています。
 英名ではオールグリーンですね。見た目そのままなのが面白い所ですよね。
 ルールによっては、發がないと『緑一色』が認められないといものもありますが、『清一色』の『緑一色』の方が難易度は高いですからね。6種類のうちどれかを使う役満であると考えた方が良いでしょう。

 また、高目安目が発生するということもお伝えしておく必要がありますね。
 『緑一色』の牌姿を何種類か図示して、『緑一色』が成立するケースを伝えておく必要があります。ほとんどのケースが發の入った『混一色』の『緑一色』ですから、高目安目の点数の差も伝えてあげると良いでしょう。

 麻雀を始めて間もない間は、アガることに喜びを感じて、形の美しさや打点には意識がいかないことがほとんどですが、高目32000点、安目2000点みたいなケースがある『緑一色』は、時として安目は見逃してでも『役満』である『緑一色』を狙うケースもあるんだということを伝えてあげるのも良いかもしれません。

 次に伝える役満は『清老頭』です。『清老頭』は老頭牌(1、9牌)だけで作った形ですね。
 この『清老頭』は以前、『混老頭』の説明の際にも伝えていると思いますので、ここでは図示するだけにしておくのも良いかもしれません。ここで改めて『混老頭』との違いを伝える方法もありますが、講義のペースや生徒さんの理解度に合わせて割愛出来る部分でもあるかもしれません。

特殊な形の『清一色」といえる『九蓮宝燈』

 次にお伝えするのは数牌で作る役満、『九蓮宝燈』です。
 門前で、「1・1・1・2・3・4・5・6・7・8・9・9・9」という形に1枚を加えた形になることを『九蓮宝燈』といいます。
 以前はマンズ限定の役満とするルールもありましたが、現在はマンズ、ピンズ、ソウズ、どの数牌を使っても良いということもお伝えしておくと良いと思います。
 この『九蓮宝燈』は特殊な形の『清一色』だと伝えるとわかりやすいかもしれませんね。
 更には、「1・1・1・2・3・4・5・6・7・8・9・9・9」というテンパイ形、『純正九蓮宝燈』の形を図示し、この形が麻雀の待ちの形では2番目に待ちの種類が多いということも伝えましょう。
(一番多いのは前述した『国士無双十三面待ち』であることも同時に再確認すると良いでしょう)

 『純正九蓮宝燈』の形を図示したら、必ずすべての牌がアガリ牌になっているということを、テンパイ形に牌を入れて確認してみるのが良いと思います。
 この後、多面張の講義もするのですが、その時に改めてこの『純正九蓮宝燈』の形の優秀さを理解して頂くためにも、時間が許すならばこの『九蓮宝燈』の説明の際に丁寧に待ちの説明をしておく必要があるでしょうね。まだ役満の説明は続きますが、今回はここまで。

 次回は役満の説明の続きと、いよいよ点数計算についての説明に入りたいと思います。 

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PROFILE
麻雀店経営にも携わる現役麻雀講師。
麻雀プレイヤーとしての顔も持つ。
その歯に衣着せぬ発言は麻雀を愛するがゆえ。

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