いきいき人生 vol.52
マージャンを愛してやまないシルバー世代に贈る
こころすこやかに生きるためのささやかな処方箋
健康マージャンとともに6分間読書はいかがでしょう!
さまざな脳の領域が活性化してストレスフリーな健康生活がきっと過ごせますよ!
皆さんは、本をたくさん読んでいますか?
私は今になって「もっと本を読んでおけばよかった」と思うのですが、高齢者と関わるお仕事をするようになり、認知症にならない方の中には、本をたくさん読んでいる方がいることが分かってきました。どれくらい脳に良いのかな? と疑問になり、色々と調べたところ、様々な効果が分かりました。
読書をすると、短期記憶をつかさどる海馬をはじめ、様々な脳の器官を使うのだそうです。感情や意欲をつかさどる偏桃体や前頭葉、視覚、右脳も活用していて、専門的には単語を読むだけで9つの器官が安定して活動していることが分かっているそうです。
実際にMRIでみてみると、本の中に書かれている景色や音、においなどをイメージし、それぞれをつかさどる領域が活性化し、新しい神経路が生まれているそうです。
脳を活用することで、アルツハイマー型認知症の予防になることも知られており、麻雀や囲碁、ダンスなどの趣味ではなくても、閉じこもって本をたくさん読んでいる方も頭を使っているので認知症になりづらい、ということなんですね。
そして、さらにすごいのは、わずか6分の読書によりストレスが3分の2以上軽減されるということがイギリスのサセックス大学の研究でわかったそうです。また、寝る前に読書をする習慣をつけることで、パソコンやスマホのブルーライトによる刺激を回避できるので、深い良質な睡眠になるそうです。私は寝る前にパソコンやスマホを見てしまっていましたが、本を少しでも読むようにしよう、とこの記事を読んで心に誓ってしまいました。
そして、前述の身体の司令塔となる前頭葉を使うことで、身体への指令がスムーズになる、ということですが、裏返すと前頭葉が衰えると何をするのも面倒になり、機能低下や表情も失われてしまうそうです。億劫になるのは年のせいだ、と思いこんでいましたが、少し前頭葉を鍛えれば動けるようになるのかもしれませんね。
ただし、読書をする姿勢は大事だそうで、下をむいたまま長時間読書をすると、たるみやホウレイ線の原因になり、肘をついたり足を組んだままだと体のゆがみを生じてしまいます。
新緑の季節、皆さんも良い姿勢で6分読書から始めてみてはいかがでしょうか?
text by 中野千津香
行政書士。2004 年「なかの千津香行政書士事務所開業。
介護福祉士、アロマの資格を持ち、相続・遺言・成年後見など高齢者関係の中心の仕事をメインとしている。
http://nakano-office.net