コラム「ふうえい裏話」第169回【ハワイ入国拒否②】 行政書士・谷田部智敬

いったい何が起きているのでしょうか?

インフルエンサーと称する日本人女性がハワイへの入国を拒否されたという記事がでました。このことは特殊事例ではなく、アメリカ本土の国際空港でも入国拒否される日本人女性が増えているようです。拒否理由は近年増えている売春目的の《出稼ぎ風俗嬢》を米当局が厳しく規制している結果です。

そもそも日本や米国のような友好国との間では査証(ビザ)免除という取り決めがあって、観光目的のような90日以内の滞在に対しては、ビザの申請はしなくても良いこととなっています。

しかしながら観光目的と称して3ヶ月近くキャバクラで働くという不法就労が多発。

それが発覚したことにより入国審査が厳しくなっています。

「えっ! そんなことが起きているの?」と思われる方が大半だと思うのですが事実のようです。

このような事案の表面化は知らぬ間に《このような事》が根付いているということです。

新宿区歌舞伎町の大久保公園では、今年の1〜9月の間に客待ち女性80人が売春防止法違反容疑で摘発されています。

9月だけで《立ちんぼ》の客待ち女性35人が現行犯逮捕されたといういうことです。

同様に大阪・キタのアメリカン通りでも8月、9月と2度にわたり売春目的の客待ち女性が摘発・逮捕されています。

その昔、薄暗い歌舞伎町大久保公園周辺には中南米女性の立ちんぼがいたのですが、大きなビルが建ち、その中に病院が入り、公園もきれいに整備されフットサルやバスケットコートが設置され、吉本興業のイベントが開催されたりと明るくなったのですが…気が付くとスマホをのぞき込む若い娘の立ちんぼのメッカになっていたのです。

海外出稼ぎ嬢と立ちんぼに至る経緯は何なのか?

キャバクラ、ガールズバー、デリヘル、ソープランド、そしてホストクラブ、メンズ地下アイドル、コンカフェ、それにトー横キッズと多くのキーワードが浮かび上がってきます。ここには『毒親』と呼ばれる少女達の家庭環境や日本経済の沈滞化による経済格差が大きな原因となっています。

そして手っ取り早く稼ぐ水商売に入り、息抜きにと入ったホストクラブでホストにはまり「ホス狂い」となり、一日何十万円、時にはシャンパンタワーを注文し何百万円も支払い、ついにはつけ飲み、借金を重ね、立ちんぼや出稼ぎ風俗へと危険な仕事に入っていったようです。

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