ふうえい裏話 vol.93
by 行政書士・谷田部 智敬
ひとくちにふうえい(風俗営業)といっても、そこには「光」も「闇」もある。
行政書士が見たそんな世界の裏話……。
どうも「次官」というネーミングが「一番偉い人ではない」印象を醸し出しているのがよろしくない。本当は官僚で一番偉い人なのに…。さてさて、その文部科学省の一番偉い人が、天下り問題の首謀者として今年3月に懲戒免職されるはずの直前に自主的に退官し、まんまと8,000万円の退職金を手にしています。
麻布中学・高校〜東大法学部〜文部省入省。在フランス大使館一等書記官等を経て事務次官までに上り詰めた、超エリートが2年も前から常連として出入りしていた「出会い系バー」って何でしょう。
今話題の出会い系バーとは、2011年月から改正、施行された風適法第2条第5項(性風俗関連営業)第6号営業・出会い系喫茶営業にあたります。
この営業を風適法では「店舗を設けて、専ら、面識のない異性との一時の性的好奇心を満たすための交際(会話を含む。)を希望する者に対し、当該店舗内においてその者が異性の姿態若しくはその画像を見てした面会の申し込みを当該異性に取り次ぐこと又は当該店舗内に設けた個室若しくはこれに類する施設において異性と面会する機会を提供することにより異性を紹介する営業」と定義しています。
だらだらと長い文章ですが、怪しい営業であることはどなたも想像がつくことでしょう。現役の文科省トップがそんなお店に入会金を払い、入店ごとに1時間3,500円くらいの料金を払い、時には女の子を店から連れ出し、お小遣いを手渡していたということはどうなんでしょうか。
下っ端の教員が酒気帯び運転をして逮捕されたり、出会い系喫茶に出入りしていたら、場合によってはクビですよね。ご本人曰く「女性の貧困問題の調査のために出入りし、食事をし、お小遣いをあげ、女性の貧困と子供の貧困が通じているのがわかり、出入りしていたのは意義があった」と述べていますが、どうなんでしょうね〜?
トップがそんな調査を行うんでしょうかね? まさか調査と称して経費なんか請求してはいないでしょうね! 自腹で通っていたんですかね? 貧しい女の子を援助したいと仰っていますが、そういうの悪い意味での援助交際って言ったんじゃなかったですかね!