〇〇と麻雀 第7回 | 麻雀新聞

〇〇と麻雀 第7回

〇〇と麻雀

みなさんごきげんよう!ついに社会人1年生となりましたごっさんです。

年度初めというものは、新しい風も吹き込み、どこもかしこも慌ただしいように思えます。そんな時、ちょっとした息抜きに娯楽へ興じるのもまたいいものですよね。

娯楽といえば、老若男女問わず遊ぶことができる『トランプ』が代表的でしょう。52枚のカードを用いて「大富豪」や「ババ抜き」といった様々なゲームを遊ぶことができるトランプは、世界中で愛されています。

ところで、この頃『トランプ』と聞くと、どうも他のイメージが思い浮かびませんか。そうです、アメリカの大統領選へ立候補している共和党のドナルド・トランプ氏です。不動産王として名を馳せ、個人資産は推定5000億円以上というまさに「大富豪」の彼が世界中から「ババ」のように扱われ、厳しく批判されているというのはなかなかに興味深い状況です。ちなみに彼の『トランプ』という名前は、「切り札」という意味が込められているそうです。なんだか皮肉なものですね。

このトランプ氏、かなり過激な発言で世界中のメディアを騒がせているわけなのですが、実際のところ米国内では高い支持率を得ています。

その背景には、低迷する経済やISなどの過激派組織に対する恐怖と憎悪といった市民感情が隠れています。民衆の間に蔓延する不平や不満を燃料に、轟々と燃え盛る中心にいるのがトランプ氏です。

この状態に対して、遠からずこの火は鎮火すると指摘する専門家もいれば、適切な消火措置をとらねばこの国全体に延焼すると警告する専門家もいます。当初はまさに対岸の火事の如く捉えていた一連の騒動ですが、そろそろ他人事ではいられなくなりそうです。

はてさて、麻雀でもトランプ氏のように過激な物言いが人気を得ることがあります。

例えば、「麻雀はツキこそすべて」と豪語するツキ原理主義者などが好例です。トランプ氏もツキ原理主義者も、分かりやすく過激な主張で人々の不平や不満を代弁し、深く問題を考えることを放棄します。これでは異なる考えの人々と対話することは不可能であり、そこには対立しか生まれません。

麻雀では、IT技術と統計学との親和が進み、「デジタル」という概念が生まれました。これは従来の「ツキ」に拠った麻雀理論とはまったく異なるものです。

ここで互いに反発しあっていては、トランプ氏のように過激な先導者によって争いが激化してしまうことでしょう。だからこそどんな立場であれ、お互いの主義主張へ耳を傾けあったうえで相互共存を目指すことが「平和」を築くうえでの第一歩です。これは麻雀に限らず、政治、経済、すべての分野において時代や地域を問わず言えることでしょう。そんな真理が、麻雀のなかには隠れているのでした。なぜなら、麻雀の基本は「平和」なのですから。

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