【追憶の麻雀】第70回「勝率による実力判定」 | 麻雀新聞

【追憶の麻雀】第70回「勝率による実力判定」

追憶の麻雀

1991年(平成3年)10月10日 第195号

 

(新潟日報7月11日夕刊掲載。他に地方紙数紙にも配信されている『マージャン千一夜』という連載寄稿。)

 

勝率による実力判定

 

私は以前から私なりの勝率計算法を紹介してきた。マージャンというゲームは四人で行うわけで、しかも一つの結果を出す単位は基本的には半チャン。そこで半チャンごとの順位について、1位ということは他の三人に勝ったのだから3勝。2位は二人に勝って一人に負けたのだから2勝1敗。3位は1勝2敗、4位は3敗。この数字を積み重ねていくと、例えば30勝30敗とか、40勝20敗という形で勝敗が現れてくる。そうすれば、勝ち数を勝ち数と負け数の和で割ったとき勝率が出てくる。

 

例に挙げた30勝30敗なら5割ちょうど。40勝20敗なら6割6分6厘6毛というように。

 

そして、ある程度の回数を重ねれば、この数字はその人のマージャンのトータル的な

力をそこそこに表したものになるはずだ、というのが私の考えだった。

 

私は常々、この勝率計算法を宣伝していたのだが、つい先日、これをなかなか上手に活用しようとしている人に出会った。

 

ごく一般の四人一組でセットしてプレーするジャン荘では、他のグループと交流することはほとんどない。そういったジャン荘で各グループの成績を勝率に換算して、しかもそれを競わせようというアイディアなのである。

 

一般的に仲間うちの成績はあまり公開されたくないという人が多い。というのもだれがどれだけ勝ち、あるいは負けているかがはっきりしてしまうからだ。が、この勝率計算法は順位だけが基準だから、勝ち負けの数字がストレートに出ない。さらに、ひと工夫があり、ある一定期間だけの勝率で、しかもそれぞれの一番良い数字をとってあけるのだという。

 

こうすれば、いよいよ真のトータルの勝ち負けは分かりにくいし、だれでも調子のよいときに頑張れば上位に入れるシステムである。果たしてどの程度受け入れられるものだろうか。

 

(井出洋介・マージャン評論家)

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