1990年(平成2年)11月10日 第184号
客を呼ぶタレント フラワープロ <<8>>
本紙推薦
フラワープロを使ったイベントは、それまでのイメージを一新する。
麻雀用具のマツオカでは、’90麻雀フェアー展示会を9月1日、2日、3日の3日間、大阪市中央区の大阪コクサイホテルで開催した。そのなかの特別企画として”女子プロに挑戦・プロに勝ってグァムに行こう”を実施したところ、参加者は350人を超える盛況さだった。
女子プロ挑戦に人気
マツオカの麻雀フェアー
‘90麻雀フェアー展示会のタイトルは”麻雀のすべてこんな時代が来ている”というもので、マツオカの新製品が発表された。ロイヤルセンチュリー、じゃんとぴあくり~んの新型をはじめこれからの経営に欠かせない設備・備品がそろった。そして、その発表会の演出として”女子プロに挑戦”という特別企画が実施された。参加プロは、1日が大阪の小林美保子プロ、滝律子プロで、2、3日が東京から涌田和子プロ、風吹美砂プロの4人。
マージャン業が貸卓業からサービス業へと、営業内容の高度化が要求されるように、こうしたイベントにも、やはり客を喜ばせるサービス精神が必要になる。その点で今回の企画は参加動員を増やすとともに、参加者に好印象を与えた。
「女子プロの存在を知って一度やってみようと思った。こういった企画はアイデアですね。よく研究している。こういう企画でお客さんを呼んでいかなければいけないのではと感じた」
「おもしろい企画でした。パンフレットをもらって女子プロの存在を知りましたが、美人ですね。若い人がプロとしてやっていくのは明るい材料です。たのしいし、仕事が男ばかりだから若い女の人が入るのはいいことではないですか」
「女性と打っているのはたのしい。かわいらしいね。彼女たちがぎょうさん売れてきたら、イメージアップにもなるしね。女子プロがいる店があったらいいと思う」
「麻雀新聞の特集で知っていた。負けたけど、きれいな人だからおもしろかった。若い女性が参加するとやっぱり客層が変わると思うし、女子プロを呼んで自分の店でイベントをやるのもいいのでは」
「麻雀新聞で知っていた。少しあがってしまった。機会があればいつでも参加したいし、もっと長い時間対局したいですね」
「プロらしい打ちかたを感じた。それに若いし、きれいだし、かわいい。場がなごやかになっていいですね。何か華をそえた感じで、実にたのしかった」
フラワープロと打って3回戦ともトップだと、グァム旅行がプレゼントされる。プロも全力投球で面目を保ち、優勝者は大阪市西区の「ヒロ」大倉賢さん(59)ただ一人。
それでも参加者は、大いにたのしんだ。また対局成績とは別に、参加者全員を対象にした抽せん会が行われ、曽根崎組合の「ダイアナ」安井さんが特賞のクァム旅行を手にした。
参加したフラワープロの浦田和子プロは、
「いままでにないユニークな企画でおもしろかった。グァム旅行が何人も出てはいけないと思い力が入りました」
また、風吹美砂プロは、
「最初は店でやるものと思い、ホテルのオーブンなスペースなのでびっくりし、緊張しました。スタッフの方をはじめ対局者の方もいい人ばかりで、たのしかった」
と、今回のイベント企画を自らもたのしんだ。
フラワープロの存在は、マージャンのイメージ拡大に欠かせない要素である。有効に活用することによって、大きな成果を上げることができる。その意味から、マツオカのこの企画は、今後のイベントの実施の一つの方向を示している。