「ニコニコ生放送」「AbemaTVFRESH!」で放送しているチャンネル「雀サクッTV」にて、4月20日に、新番組「加藤哲郎のビーンボールトークwith津田弁護士」が放送された。
同番組は、元近鉄バファローズ投手・野球解説者である加藤哲郎氏と、京都グリーン法律事務所所属の弁護士・津田岳宏氏による、プロ野球公式戦を観戦・実況しながら野球に関して自由なよもやま話をするというトークバラエティ。現役時代、日本シリーズのヒーローインタビューで「巨人はロッテより弱い」という発言をしたとして一躍渦中の人となった「元・炎上系本格派投手」と、「賭けマージャンはいくらから捕まるのか」という著書を持つ、「異色の賭博罪のスペシャリスト弁護士」が、なんと大阪のとあるラウンジバーからグラス片手にほろ酔いでお届けするという、危険な香りの番組である。
普段は麻雀関係の番組のみを放送しているチャンネルでの放送となった経緯は、2人が大の麻雀好きで関西での麻雀タイトル戦などでよく顔を合わせることから、意気投合して立ち上がったそうだ。
加藤氏は、玄人はだしの歴戦の打ち手、津田弁護士は麻雀好きが高じて「最高位戦日本プロ麻雀協会」というプロ団体に所属するほどの実力の持ち主で、お互いの麻雀をリスペクトし合う関係だという。
この日の第1回放送では、加藤氏の所属した近鉄バファローズの流れを汲むオリックスバファローズと、加藤氏の同僚であった梨田昌孝氏が監督を務める東北楽天ゴールデンイーグルスとの試合を観戦しながら、さまざまなトークが繰り広げられた。
プロ野球解説者と大の野球好きという立場での野球戦術論から、プロ野球の内情を知るOBと法律の専門家という立場での野球界を揺るがす諸問題への考察・提言、はたまたお互い一流の麻雀打ちという立場での勝負論など、初共演とは思えない息の合った掛け合いを展開した。
番組内のコーナーとして「津田弁護士の行列のできるかもしれない法律事務所」「加藤哲郎のいてまえ打線の裏側、言ってまえ!」などが行われ、問題となった声出し現金授受問題や、伝説の近鉄バファローズ「10/19」の試合の裏話など、プロ野球ファンのみならず注目の話題が次々と飛び出した。加藤哲郎氏が「巨人はロッテより弱い」発言の真相を自ら語れば、津田弁護士はスポーツ選手の賭け事の話題から、バドミントンの桃田選手の事件に言及して弁護したいと語るなど、観戦していた試合が延長戦となったため5時間を超える長丁場となったが、実に中身の濃い内容に。
なかでも最もコメントが盛り上がったのは、加藤氏が清原和博元選手について、実はナイターではボールが見えづらかったのでは?という、もし本当ならば超トップシークレット、という視力の問題を指摘した場面。
もしこれがなければもっと凄い記録を残したはずと語り、これを隠し通したことも含めて、津田弁護士も従来の清原像が変わる証言と注目していた。
試合は延長12回裏に、楽天・嶋捕手がサヨナラタイムリーヒットを放って劇的な幕切れ。試合を決めた嶋捕手の名前に掛けて、視聴者コメントでリクエストがあった「島唄」を加藤氏がカラオケで歌ってお別れするという破天荒なエンディングとなった。
(雀サクッ事務局)