みなさまごきげんよう!ごっさんです。今月も『◯◯と麻雀』にお付き合いください。
さて、6月に入り梅雨の季節となりました。一人暮らしの身としては、洗濯物が詰まった袋を担いでコインランドリーへ行くことがなかなかに億劫だったりもします。そんなジメジメとした気候であるにも関わらず、6月は「ジューンブライド」という言葉があるように、結婚式を挙げるのに縁起が良い月だと言われています。
このジューンブライドについては諸説ありますが、6月を象徴する西洋の女神に由来するとの見方が強いようです。その女神はギリシャ神話で結婚を司るヘラという神で、家庭や女性、子どもの守護神だと言われています。6月に結婚式を挙げることで、ヘラのご加護を受けられるかもしれない、ということですね。
日本においては、梅雨の季節ということで集客が難しかったブライダル業界がこの言い伝えにあやかったという話をよく耳にします。
時は1960年代後半、当時は空調設備も整っておらずジメジメとした気候のなか、さらには祝日もないという状況で、6月に結婚式を挙げる人は少なかったようです。結婚式場のような固定施設は、運営する限り管理費、維持費がかかります。そのため、なるべく需要が偏らず1年を通して使用されることが理想的です。これに頭を悩ませていたブライダル業界が目をつけたのが先の「ジューンブライド」でした。時間はかかったものの、今ではすっかりこのジューンブライドという言葉が市民権を得ています。このように、売れにくいものを売りたいという力強い商売魂が何かしらのありがたい話に乗っかっているというのは珍しいことではありません。他にも、ウナギを売り込む「土用の丑の日」などもこれに類する話と言えるでしょう。
はてさて、「麻雀」ではどうでしょうか。雀荘では、土日祝日こそ利用客が多いものの平日昼間では閑古鳥が鳴いているような場合も少なくありません。
どうしても平日昼間は働きに出ている人が多いため、利用者が減ってしまいます。雀荘も結婚式場と同じように固定施設なので、同様の問題が生じます。
この問題への対策として、平日昼間でも比較的時間のある学生やシニアの方、主婦層を狙ったキャンペーンを展開している雀荘も多いようです。特に私が上手いなぁと思ったのは、平日昼間に麻雀教室を開催している雀荘です。これにより、麻雀教室の受講料が発生するうえに、今後雀荘へ来ていただける客層も拡大できるというまさに一石二鳥のキャンペーンでした。もしかすると、平日昼間に麻雀を打てば何かしらのご利益に与れるという口コミを広げれば更にこの問題が改善するかもしれませんね。
ちなみに私が会社へ入り、40代、50代の先輩社員と卓を囲んだ際に言われた印象的な言葉は、「結婚とは人生で一番難しいギャンブルだ」です。先輩の目は、虚空を見つめていました。