東京都麻雀業協同組合主催 警視庁協力のもと 「麻雀店営業講習会」開催

2023年(令和5年)7月13日(木)、東京都麻雀業協同組合(高橋常幸理事長)は警視庁協力のもと、「麻雀店営業講習会」を開催した。

今回の講習会には、約100名の麻雀店営業者のほかにも、警視庁からの要望もあり、各麻雀プロ団体も出席して行われた。

講習会は通常、警視庁生活安全部保安課の担当官による行政指導が行われるものだが、今回はそれに加えて「賭博撲滅へ向けて」と題する特別講話も開催された。

これは現在、警察庁が主導している「賭博撲滅」に関する取り組みの一環で、今後全国の各営業講習会においても行われていくことになるようだ。

講習会は、柳田誓也・東京都麻雀業協同組合理事の司会で進行。最初に高橋常幸・東京都麻雀業協同組合理事長が開会の挨拶を行ない、「コロナの方もだいぶ落ち着きまして、店舗の方に少しずつお客様が戻ってきているというお話も聞いています。また、健康マージャンのブームやMリーグの人気で、新しいお客様の層が増えているものと感じているしだいであります。そういうなかで麻雀店営業がより健全で遵法でしっかりとした営業ができるようにということで、今回のお話をしっかりと聞いていただきまして、今後の営業に生かしていただきたいと思います」と話した。

続いて、第一部「警視庁による行政指導」が警視庁生活安全部保安課風俗営業係の大谷哲平氏によって行われた。講話のなかでは、①健全営業について、②健康マージャン教室について、③麻雀営業の特徴について、④麻雀店に関する行政処分の状況について、⑤風俗営業からの暴力団排除についての5点についてお話があり、麻雀営業においては、特に営業時間の制限違反が多いことや賭博事犯に言及され、麻雀営業においては営業所で賭博が行われやすいという特殊性などの風俗営業適正化法に組み込まれた趣旨を理解し、許可の重要性を再認識して法令に基づいた健全営業が要請された。

次に「賭博撲滅へ向けて」が警視庁生活安全部保安課管理官の佐藤孝徳氏によって行われた。講話のなかでは、麻雀営業において違反事案が多いことや、賭博の検挙も続いていることに言及。その中身として公然の現金のやりとりやレートの提示、金牌などの特殊牌や麻雀遊戯を逸脱する店独自の特殊ルールなどの射幸心を煽るツールの用意などのケースを例に挙げて、より射幸心を煽る営業へ傾いている店舗も多いことに懸念を示した。

また、せっかく現在「麻雀」というものがMリーグやeスポーツという現場で「頭脳スポーツ」として定着し始めているのに、それに水を差すように、麻雀プロが賭博や強く射幸心を煽るような営業に関わっている、あるいは宣伝していると取られかねない現況があることを憂慮して、組合やプロ団体をはじめとした業界団体が一致協力して賭博撲滅に関する取り組みを始めてもらいたいと提言された。

その後、財務省主税局税制第二課課長補佐の長内泰祐氏による第二部「インボイス制度についての説明」、警視庁OB・東京都麻雀業協同組合顧問の勝俣茂氏による第三部「麻雀店営業についての問題点」が行われ、麻雀店営業講習会はつつがなく終了した。

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