ライフスタイルの変化と風適法のギャップ | 麻雀新聞

ライフスタイルの変化と風適法のギャップ

「風適法から除外される」ダンス教授に関する講習を行える団体は、現在2団体のみが指定されています。

昨年、風適法施行規則の改正があり、他の団体も参入できることになりました。その第1号となる警察庁への申請を私の事務所で行い、間もなく許可が出るものと思われます。そんな関係でダンス業界の人達とも話をする機会が多々あります。風適法第4号(ダンスホール等)を取っている社長曰く「風適法を取っていると従業員名簿の備え付けや、許可証の掲示、名義貸しといった、風適法上グレーな判例で縛られるのは如何ともしがたい」と憤慨なさっていました。「えっ!判例だって誰から聞いたの?」

それらは判例ではなく風適法に規定されているものなのです。従業員名簿の備え付け義務は風適法36条、許可証の掲示は同6条、名義貸しの禁止は同11条。しかも名義貸しに至っては「2年以下の懲役・二百万円以下の罰金又は併科」と重い罰則が規定されています。

どうもダンス業界の人達やマスコミの知識人といわれている人達は(ご自身の立派な職業を自負なさるのは当然なのですが)、風適法があたかもすべてのダンスを規制しているかのような言い方をします。ダンスすべてを風適法が規制しているわけではないのです。社交ダンスや盆踊り、フォークダンス、敬老会のダンス会等、公安委員会が規制しているとでもいうのでしょうか。

実際六本木などで摘発の行われているクラブは、現在ある風適法の許可を取らずして営業を行っており、事件の発生も多発し、再三警察からの指導を無視し続けた結果なのです。あるときは名義を変え、店名をクラブからレストランに変えるといった小手先の対応をし続け、店サイドとしては「ダンスは禁止」の張り紙をしており「客が勝手に踊っているんです」との屁理屈でオールナイトで営業をしています。

ライフスタイルの変化と風適法のギャップは埋めていかなければならない課題です。しかし今叫ばれている「ダンスを風適法から外せ!」との主張はあまりにも、ダンスと酒、接待を伴う営業形態から起こっている負の部分に目をつむりすぎてはいないでしょうか。

関連記事

おすすめ記事

  1. 大阪麻雀連合会(石端伸次郎理事長)は2024年(令和6年)4月10日(水)、大阪府大阪市『中国料亭・…
  2. 一般社団法人日本スポーツ麻雀協会東京支部は、2024年(令和6年)3月17日(日)に、東京都世田谷区…
  3. 2024年(令和6年)4月14日(日)、宮城県仙台市『グランド麻雀ホール藤』にて「第23回阿佐田哲也…
  4. ■第50期WMレッスンプロ養成講座 一般社団法人日本健康麻将協会は、2024年(令和6年)2月…
  5. 最高位戦日本プロ麻雀協会の 多喜田翔吾プロが麻雀AI「NAGA」の戦術をわかりやすく解説! &…
  6. 先日の午後1時15分。埼玉県の警察署へ許可申請に行くと生活安全課の部屋はてんやわんやの大忙し。これは…
  7. 「麻雀コラム」第84回 麻雀大好き落語家の三遊亭楽麻呂師匠が「麻雀」で現代社会を愉快に叩っ斬る…
  8. 今月も先月に引き続いて、サイドビジネスについて解説していきたいと思います。副業ブームの昨今、麻雀営業…
  9. 「麻雀コラム」第83回 麻雀大好き落語家の三遊亭楽麻呂師匠が 「麻雀」で現代社会を愉快に…
  10. 2024年(令和6年)3月1日(金)に刊行された『ピークアウト』(近代麻雀コミックス)第1巻は、『鉄…

Noshx麻雀新聞

株式会社ささき

株式会社ささき

オンライン麻雀 Maru-Jan

オンライン麻雀 Maru-Jan

ピックアップ記事

  1. 大阪麻雀連合会(石端伸次郎理事長)は2024年(令和6年)4月10日(水)、大阪府大阪市『中国料亭・…
  2. 一般社団法人日本スポーツ麻雀協会東京支部は、2024年(令和6年)3月17日(日)に、東京都世田谷区…
  3. 2024年(令和6年)4月14日(日)、宮城県仙台市『グランド麻雀ホール藤』にて「第23回阿佐田哲也…
ページ上部へ戻る