フィリピン人社員の在留資格(企業内転勤や国際業務のワークングビザ)取得業務

長野社長は、ある地方で機械部品を製造する大きな工場の創業者でした。

彼に対する評判はすこぶる良く、「真面目」「勤勉」「人格者」という言葉以外聞くことはありませんでした。そして、経営する会社の業績は右肩上がりで、フィリピンの工業団地に工場を2か所設けるまでの発展を遂げていました。

私の事務所では、その長野社長の会社で採用するフィリピン人社員の在留資格(企業内転勤や国際業務のワークングビザ)取得業務を行っていたのですが、ある日社長から直接私に電話がかかってきました。「部長にはくれぐれも内密で、来週にでも新宿のヒルトンホテルでお会いできないでしょうか?」「個人的な話の相談をお願いします」…実は、仕事の依頼や打ち合わせは総務部長と行っていて、社長と直接話をしたのはその電話が初めてだったのです。

社長の相談とは、出張先の韓国で知り合った女性との間に3歳になる女の子がいて、その女の子の認知と、日本で教育を受けさせるための入管の手続きをして欲しいという内容でした。
真面目一辺倒のはずの社長は、出張先の韓国・釜山でカジノと韓国人女性に熱を上げ、だいぶ会社のお金をつぎ込んでしまったようでした。そのことがばれてしまったのでしょう、取引銀行から役員を送り込まれ、創業社長であるにもかかわらず、社長のポストを追われることになってしまいました。

長野社長が言うには「退職金が5億円あったにもかかわらず、業務上の未回収金の責任を私が補填し、手元に残ったお金3千万円を韓国人女性とその子どものためにあげてしまった」とのこと。そして、今までの蓄えと他の事業収入により、その女性と子どもを日本に呼びたいということでした。60歳を越えた社長には奥様と子どもさんたちがいて、…不倫相手の子どもの認知をするとなると…離婚や相続問題に発展してしまうことになるのは火を見るより明らか!さあどうしたものか。

そこで「認知をするに当たりDNA鑑定をしてください」と私が提案し、社長は病院へ。その後何の結果連絡もなく、入管手続きはおろか、認知の手続きも行わなかったようです。

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