1985年以前には、ゲームセンターは風適法の規制を受けていなかった

今から25年前の1985年以前には、ゲームセンターは風適法の規制を受けていなかったため、その時代の繁華街では夜通しゲームセンターがあかりを灯していました。タイトー、セガ、ナムコといった大手ゲームセンターも新宿や渋谷の繁華街では夜明けの5時まで営業をしていました。

ゲームセンターではテレビゲーム、メダルゲームのほかに、カジノゲームがある店舗も多く、カジノの従業員(ディーラーと呼んでいました)にはインド、パキスタンの人たちも働いていました。

パキスタン人のジミー君もその中の1人として、ルーレットやブラックジャック、セブンポーカーで腕を振るっていました。
彼がどのようなビザで来日し、仕事をしていたのかは定かではないのですが、時折中古車を買っては母国へ送っていたようです。ジミー君は流ちょうな日本語を話し、愛想も良かったためゲームセンターの人気者のようでした。

そのジミー君が高速道路を走行中、スピード違反で白バイに捕まったことがあったそうです。白バイの警官は彼に免許証の提示を求めたのですが、ジミー君は日本語を一切話さずニコニコして首を傾けていると、困った警官は無線で「免許証は英語で何て言うんですか?」と連絡。ジミー君にむかって「ライセンス、ライセンス。100キロオーバー」と叫びました。
ジミー君はというと、またニコニコしながら国際免許を提示。警官は「100キロ、100キロ」と連呼したので、ポケットから100円硬貨を差し出したといいます。困った警官は「もういい、行って、行って」と手を振りました。その時まで日本語を一切口にしなかったジミー君は、運転席から「アリガトウゴザイマシタ」といって車を発進させたそうです。
それから数年後、そんな要領のいいジミー君が新聞記事に載ってしまいました。「通称ジミー・モハメッド、本名モハメッド・ナイームを通貨偽造及び行使の疑いで逮捕」。
どうしたことでしょう、ゲームセンターで人気者の彼がそのような事件を起こしてしまうとは。
その後の彼の消息は不明です。

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