2015年12月5〜6日に、世界最大級の麻雀大会「ワールドシリーズオブ麻雀(WSOM)が中華人民共和国マカオ特別行政区の「ザ・ヴェネチアン・マカオ・リゾートホテル」で開催された。
今回で4回目となるこの大会はアジア圏を中心に世界各国から200名以上の麻雀プレイヤーが参加、大会ルールのもとで競われる大会だ。賞金総額は参加人数によって変動するが、最高約7000万円に達するという規模で行われる。
各国で予選も開催され、日本ではオンラインゲーム予選やアマチュア予選、プロ予選が行われ、優勝者は代表選手として出場権を獲得した。日本からはプロ代表予選を突破した多井隆晴プロ(RMU)、アマチュア予選を突破した福井航氏をはじめ、名立たるマージャンプロや、有名ネットプレイヤーなど50名近い選手が参加した。
最終的に221名の選手が参加した今大会、初日の5日には予選が行われ、翌日6日のデイ2に進出できる上位32名が決定した。
この上位32名には賞金が授与される。
日本人選手では多井隆晴プロが10位で、漫画家の片山まさゆき氏が13位で、鈴木たろうプロ(日本プロ麻雀協会)が27位で決勝ラウンドへ進出した。
6日に開催された決勝ラウンドは32名から残り16名の準々決勝、残り8名の準決勝、そして最終4名での決勝を争うというシステムで行われ、鈴木たろうプロが決勝に進出。中国・香港・台湾の選手と対戦。苦しい戦いとなりながらもなんとか粘って見事日本人最高の準優勝に輝き,大会合計で29万3263香港ドル(約466万円)を獲得した。
準優勝の鈴木たろうプロは「最後はあまり手が入ってなかったのですが、苦しいながらも無理矢理手を作りにいきました。結局アガれたのはオーラス前の1回だけでそれで2位にはなれたのですが、もっと違う展開もあったかもしれません。ただ相手もそんな簡単にはアガらせてくれないので、精一杯やった結果がこれだと思います。次回もぜひ参加したいと思います」と語った。
優勝は中国のZhaoJian選手で、大会合計で40万6161香港ドル(約645万円)を獲得した。また、決勝ラウンドに残った多井隆晴プロは12位で2万8187香港ドル(約45万円)、片山まさゆき氏は29位で8402香港ドル(約13万円)を獲得した。
なお、この大会は2016年も開催を予定している。ぜひ読者の皆さまも参加を検討してみてはいかがでしょうか?