『3COINS』のお店で売っている麻雀グッズが人気だと、ある麻雀プロが話してくれた。『3COINS』といえば、300円を中心として、キッチングッズ、バスアイテム、インテリア雑貨、アクセサリーなど幅広いアイテムをおしゃれ感を持たせて取り揃えているお店。
第1号店は1994年。大阪府大阪市北区茶屋町にオープンし、2023年2月23日には未出店であった新潟県に270店目を出店し全都道府県出店を果たした勢いに乗っているショップである。
■お店に行ってみた
その『3COINS』がオリジナル商品として麻雀グッズを販売していると聞き、さて、どんなグッズに出会えるのだろう、と新宿駅中のお店に足を運んでみた。
麻雀グッズがあると聞いたのですが、どちらですか?
「実は、評判が良くてほとんど売り切れてしまって…」と促されたレジカウンター横には、黄色地の麻雀柄エコバックが1つだけ、私を待っていたかのようにぶら下がっていた。
■麻雀グッズの種類
麻雀グッズのラインナップには、エコバックが3種類、麻雀パイのキーホルダー、ポーチ、コインケース、そしてコンパクトがある。么九牌(ヤオチューハイ)をモチーフにした絵柄が用いられ、全アイテムを揃えると国士無双が出来上がるという遊び心溢れる商品企画である。
記者が購入することができたエコバックには、麻雀牌を掴む手が中心に据えられ、左側には、「白」「發」「中」の3つの麻雀牌、右側には1索(イーソー)の雀モチーフの絵柄がデザインされている。これらの絵柄を下支えするように、「麻雀中的大牌」の横書き文字がバランスよく配置されている。全体が黄色のエコバックの取手はボディと一体の太めのデザイン、その内側は明るい赤色でTシャツの襟元のように縁取られている。使い勝手と見栄えが上手く組み合わされている。
■商品開発のお話
『3COINS』を展開する『株式会社パル』に麻雀グッズの商品開発に至った敬意を聞いてみたところ、こんなお話がいただけた。
商品開発された方は、学生時代からの麻雀好き。コロナ禍中は出来なかったが仲間と集まりよく麻雀をしているという麻雀愛好家の方でした。
「若い世代では昭和、平成ブームと世の中のトレンドが動いている中、古いものや長く続くものに興味を持つ方が増えています。その中でもともと麻雀が好きなこともありブームに乗っかって企画してみました。昔からあるものを若い方や体感していた世代に今風のデザインやアイテムに落とし込むことにより違和感なく使って頂ける、麻雀好きは見せびらかしたくなるように企画しました。企画の内容には、Mリーグ伝説の試合、『KADOKAWAサクラナイツ』のおかぴー(岡田紗佳)さんの国士無双をヒントに牌(柄)を選定しました」。
■商品の反響について
「想定ターゲットは10代〜20代の若い女性と男性客。実際売れた層は10代〜30代前半女性と20代〜40代男性でした。ほぼ想定通りのお客様に刺さったようで良かったです。」
麻雀好きな方の熱意が商品化につながった、という点は、1号点が雑貨好きだった社員の方の発案で生まれたという現場目線の精神が今も生きているということではないだろうか。
麻雀グッズは、売り切りの企画商品とのことで、今のところ追加生産・販売はないとのことである。ならば、新規麻雀グッズの発売を期待するのは、私だけではないと思う。
Ⓒ3COINS