「夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2020」チーム戦決勝 | 麻雀新聞

夕刊紙「夕刊フジ」が後援する 女流麻雀タイトル戦 「夕刊フジ杯争奪麻雀女流 リーグ2020」決勝戦開催! 優勝は「マーチャオ」チーム (涼宮麻由プロ・高橋樹里プロ)!

2020年(令和2年)3月12日(木)・13日(金)の2日間にわたって、「夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2020」チーム戦の準決勝・決勝戦が行われた。 先月の2月13日(木)には、個人戦の決勝戦が行われ、日本プロ麻雀連盟の内田みこプロが、見事第14期麻雀女王を奪取したが、本試合はそのチーム戦となる。東日本、西日本からそれぞれ選抜された強豪チームがぶつかりあった。

3月12日(木)に行われた準決勝は、東日本リーグ9チーム、西日本リーグ3チームが3組に分かれて対局。各組トップが翌日に行われる決勝戦に進出。各組2位の3チームと各組3位のなかで最もポイントのあるチームが敗者復活戦を戦い、そのトップが最後の決勝戦への切符を掴みとる。 準決勝は以下の組み合わせで行われた。(※いずれも敬称略。プロ団体の名称は、日本プロ麻雀連盟=連盟、最高位戦日本プロ麻雀協会=最高位戦、日本プロ麻雀協会=協会の略称で表記)

■A組

○イーソー(西日本)…千代ちせ(最高位戦)、大橋美紀(最高位戦)

○ロン2(東日本)…高宮まり(連盟)、菅原千瑛(連盟)、東城りお(連盟)

○麻雀BULL中野店(東日本)…中川由佳梨(連盟)、山脇千文美(連盟)、大久保朋美(連盟)

○麻雀ニュージェネch(東日本)…瑞原明奈(最高位戦)、丸山奏子(最高位戦)、みあ(協会)

■B組

○柳元荘&ZONE(西日本)…日高志穂(連盟)、優希(アマ)

○小岩RAKURAKU(東日本)…中野妙子(連盟)、米崎奈棋(協会)、咲良美緒(連盟)

○麻雀さかえ(東日本)…古川彩乃(最高位戦)、満井あゆみ(最高位戦)、杉浦まゆ(連盟)

○麻雀CABO(東日本)…石井あや(最高位戦)、冨本智美(協会)、井上絵美子(連盟)

■C組

○マーチャオ(西日本)…涼宮麻由(協会)、高橋樹里(最高位戦)

○麻雀CABO渋谷店(東日本)…浅見真紀(最高位戦)、西城凛(連盟)、小島優(連盟)

○SSC(東日本)…西嶋千春(最高位戦)、大平亜季(最高位戦)、日向藍子(最高位戦)

○かめきたざわ(東日本)…小池美穂(最高位戦)、根本佳織(最高位戦)、相楽美佳(最高位戦)

準決勝の結果、麻雀ニュージェネch(A組)、麻雀さかえ(B組)、マーチャオ(C組)がまず決勝卓へ駒を進めた。そして、敗者復活戦は、麻雀BULL中野店(A組)、麻雀CABO(B組)、かめきたざわ(C組)、そしてイーソー(A組)で争われることとなった。

翌3月13日(金)、決勝戦の前に、まずは敗者復活戦により決勝卓へ進む最後のチームが決定される。もちろんトップを獲ったチームのみが通過できる。決勝の椅子をかけた熱戦は麻雀CABOの石井あやプロが、東場で点棒を集め、そのまま押し切る展開で麻雀CABOが決勝卓最後の一席をもぎ取った。 その結果、決勝卓は、麻雀ニュージェネch、麻雀さかえ、マーチャオ、麻雀CABOの4チームによる最後の戦いと相成った。

1回戦では、麻雀ニュージェネchから、Mリーガーの瑞原明奈プロが先発登板。Mリーガーの実力を見せつけるように親番でトップに躍り出ると、そのまま一着を勝ち取った。 2回戦では、乱打戦が繰りひろげられる。マーチャオの高橋樹里プロが親番でハネ満、満貫とアガって抜けだすも、他チームも負けじとアガリを重ねる。南場に突入し、全員がアガリに向かう中、マーチャオの高橋樹里プロの3000・6000が決まり手となり、マーチャオがトップで2回戦は決着する。

そして最終戦。現時点での各チームのスコアは、

○麻雀さかえ: ▲27.8

○マーチャオ: +32.0

○麻雀ニュージェネch:+56.0

○麻雀CABO: ▲60.2

首位のニュージェネchとマーチャオの差は24.0ポイント。 しかし、もちろん麻雀さかえも、麻雀CABOも優勝の条件は残されており、各チームの気迫が卓上に見えるよう。逃げ切りたい麻雀ニュージェネchと、その背中を追うマーチャオの勝負はそうそうにやってくる。麻雀ニュージェネchはこちらもMリーガーの丸山奏子プロが、親番で満貫確定の両面先制リーチ。これをアガりきれば優勝は目前。しかし、マーチャオの高橋樹里プロもそれは許せない。一副露タンヤオのみの手で、丸山奏子プロのリーチに押し通し、見事に打ち取った。その後も丸山奏子プロと高橋樹里プロの競り合いは続くも、他家のアガリや放銃などの結果、丸山奏子プロは4着へ。この時点で、マーチャオが首位となり迎えた丸山奏子プロの親番。高橋樹里プロとしてはなんとしても加点させたくない。いままでじっと息をひそめていた反動か、ピンフ三色という手が入り、見事に丸山奏子プロの親番を流す。そして高橋樹里プロのトップで勝負はいよいよ南4局オーラスへ。トータル2着目の丸山奏子プロは、トップ条件も軽く、最後まで勝負はわからない。しかも、親番の冨本智美プロが高橋樹里プロから1500を直撃し、丸山プロの条件がさらに軽くなる。ツモで800・1600、高橋プロからの直撃2300、他から4500の出アガリで優勝にたどりつける。 そして迎えた南4局一本場、この局面で高橋樹里プロが、後付けの仕掛けでアグレッシブに動くも、キーの役牌を鳴くことができない。一方、丸山奏子プロも非常に難しい手。なんとか15巡目にテンパイを入れることに成功するも、結果は流局となり、マーチャオチームの優勝が決まった。

控室に戻った高橋樹里プロは、「ラス前くらいから頭が真っ白…この半荘とか覚えてない」とコメント。また、チームメイトの涼宮麻由プロもインタビューにて感無量の言葉を残した。このように約1年をかけて行われた「第14期夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2020」の優勝は『マーチャオ』チーム(高橋樹里プロ・涼宮麻由プロ)となった。

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