麻雀が介護事業のツールとして活躍! 株式会社アルバンケアサービスが新スタイルのデイサービスを運営!

麻雀が介護事業のツールとして活躍!
株式会社アルバンケアサービスが、新スタイルのデイサービスを運営!

超高齢社会を迎えた現代日本
麻雀業界が介護サービス事業に積極的に参加して地域や社会に貢献していく時代が来ている!

 麻雀卓の販売・保守管理をする株式会社アルバンの系列会社・株式会社アルバンケアサービスが運営する『デイサービス・ラスベガス板橋店』。デイサービス(通所介護)とは、日帰りで施設に通って日常生活における介護や機能訓練等を受けることのできるサービスのこと。この業界でACA Next株式会社が展開する『デイサービス・ラスベガス』は名称どおり「ラスベガス」をイメージして、レクリエーションに本物のバカラテーブルを使ったカードゲームや麻雀などを取り入れた新しいカタチのデイサービスとして注目されている。


運営責任者の須浦氏

 麻雀業界としては、健康マージャンや麻雀教室・サークル等、高齢者に対する取り組みが大きな柱となっている現在、業界の先駆けとしてデイサービス事業に参入した『デイサービス・ラスベガス板橋店』は大いに注目するところ。そこで今回はこの施設の運営責任者である株式会社アルバンケアサービスの須浦正裕さんに、この施設の内容や事業の意義、また、麻雀や麻雀業界が今後果たすべき高齢者に対する取り組みや介護サービス事業に対しての役割などについてお話を伺った。

 『デイサービス・ラスベガス板橋店』は2015年12月にオープン。そもそもはテレビ等で紹介された『デイサービス・ラスベガス』に販社として麻雀卓の営業に行ったのがお付き合いの始まり。
 その後、取引をしていくなかで『デイサービス・ラスベガス』の理念や取り組む姿勢に共鳴し、ライセンス形式(※ライセンスパック…事業に必要な機材やノウハウをまとめて開業時に提供)での介護サービス事業への参入に至ったのだそうだ。

「超高齢社会の日本で【麻雀】が担えることはたくさんある」

 麻雀の大きな特色として、指先の使用、頭(脳)のトレーニング、そしてコミュニケーションのゲームということが挙げられるが、これらは『デイサービス・ラスベガス』が掲げる3つのリハビリ(身体機能の維持・向上、脳機能の維持・向上、社会参加/コミュニケーション)とぴったり合致。加えて現在の施設利用者の世代は特に昭和の麻雀ブームを経験しているのでレクリエーションとしての麻雀との相性は非常に高い。そして何よりも『デイサービス・ラスベガス』が目指す施設のあり方である「是非とも行きたい場所」に必要な「楽しい要素」は麻雀にはたくさんある。このように【介護サービス】と【麻雀】との親和性は非常に高いものであり、『デイサービス・ラスベガス』の事業はその必要性を裏付けるより良いモデルといえるであろう。
 それでは、『デイサービス・ラスベガス』ではどのようなサービスが提供されているのだろうか。その前にもう少しデイサービス(通所介護)の基礎知識について補足すると、そもそもデイサービスは高齢者であればだれでも利用できるというものではない。各市区町村行政に要介護・要支援の認定を受けた方々が、それぞれ通所での介護サービス・介護予防サービスを受けることができるようになっている。また、その要介護度(要介護1〜5)・要支援度(要支援1〜2)によって、利用できるサービスや介護保険で給付される支給限度額に違いがある。よって、施設も介護保険の適用事業所の許可をとったものであり、その人員基準として管理者・介護職員のほかに、指定された資格を有する生活相談員・看護職員・機能訓練指導員が必要となっている。もちろん『デイサービス・ラスベガス板橋店』もこの介護保険法の要件のもとで営業されているのだが、ではあらためてその1日とはどんなものであろうか。

「脳の体操、からだの体操。楽しいものを使った機能訓練」

施設外観と特別仕様の送迎車

 まずは、ハイヤーのようなイメージの特別仕様の送迎車によるお迎えで通所者の方が施設に到着。朝一番は全員の方の体温・血圧を測定する健康チェックの後、全体運動(オリジナルのストレッチ運動)を行う。以下、時間を追うごと、レクリエーションの合間に全体運動や部分運動(リハビリ・プログラム)が実施される。
 『デイサービス・ラスベガス板橋店』では、カジノテーブル1台・麻雀卓5台・パチンコ3台・カラオケルームを設置。基本的に1日のレクリエーションは自己選択式(様々な挑戦が行えるようにスタッフがお手伝いをする)。比較的午前中はカラオケを利用する通所者の方が多いそうだ。

「カラオケは、声を出すことによって腹式呼吸を使い血流を良くし、画面の文字を追うことによって覚えようという脳を使います。
 そして口を動かすことによって嚥下能力の維持・向上ができるので、リハビリ効果が期待できます」


さまざまな運動も行われる

 その後、昼食(20程度のメニューから選択。通所者の方の状況に合わせて減塩・糖尿食・ペースト等に対応可)をはさんで午後のレクリエーション。午後はやはり麻雀が一番人気だそう。取材に伺った当日も午後はほとんどのみなさんが麻雀を楽しまれていた。そして『デイサービス・ラスベガス』では「ベガス」という施設内で使える仮想通貨を使用(もちろん換金することはできない)。通所者はこの「ベガス」を運動をすることで貰えたり、レクリエーションの成績に準じて貰うことができるようになっている。そして1日の最後には、その結果を集計して毎日表彰を行っているので、みなさん真剣にレクリエーションに取り組み、それを目標にすることによって会話等も弾み、コミュニケーションも向上、喜怒哀楽(特に喜び)の感情の発露にもつながって認知症の予防効果にもつながっている。

 以上のような1日のスケジュールを取材して感じるのは、良い意味で「介護施設らしくない介護施設」だということだ。従来のデイサービスのレクリエーションといえば、貼り絵や折り紙など、割と子供っぽい種類のものが採用されて、女性の参加者が大勢を占めるところが多かったが、『デイサービス・ラスベガス』では大人の方が楽しめるレクリエーションを用意して、男女比が7:3から6:4と男性でも充分行きたくなる施設となっている。また、送迎車や施設内の設備・インテリア等もラグジュアリーなイメージを打ち出し、これまでそういった施設にネガティブなイメージを持っていた人でも、積極的に行きたい場所となっているようだ。

「病気でからだが思うように動かなくなり、気持ちも沈んで、どうしてもひこもりがちになってしまう。この施設はそのような人たちのためにあります。とにかく通所してもらうことが一番。まずは見学にでも気楽に来所して貰いたいです」

 介護保険制度とは、日常生活において介護が必要になった人が、なるべく自立した生活を送れるようになるための適切なサービスを受けられるように支える仕組み。と同時に、要介護者がそのサービスを受けることで、主たる介護者となる家族の負担を軽減させるものでもある。

「通所者の方が、この施設に通ってくれるようになって、だんだん元気になったり、笑顔が増えたり、とにかく楽しんでいる姿を見ることができるのはもちろんそうなのですが、その家族の方々から感謝の言葉をたくさんいただけると本当にやりがいを感じますし、この仕事に誇りを持てますね。医療の発達にともなって寿命は伸びています。でも私たちが求めるのは【健康寿命】なんですね。そのためにこれからも通所者の方たちに【生活に楽しさ】を届けていきたいと思います」

 須浦さんがこう語るように、介護サービス事業に携わることによって、自然と地域や社会に貢献できていることを実感できることは本当にやりがいのあるものだろう。そして『デイサービス・ラスベガス』においては、【麻雀】がそのツールとして現場で大いに活用されている。麻雀業界にとってもこれはとても誇らしいことに違いない。この超高齢化社会のなかで今後、介護サービス事業が麻雀業界のひとつの事業形態となる可能性は大いにあるのではないだろうか。

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