慣習や文化に根差した「たにまち文化」を | 麻雀新聞

慣習や文化に根差した「たにまち文化」を

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これだけ強いバドミントン選手が出てきたんだね。と感心していた矢先の賭博問題。本当に残念です。

国際カジノ研究所所長・木曽崇氏の指摘通り、スポーツ競技団体内の教育体制が問題になる以前の、なれ合いというか、慣習や文化に根差した「たにまち文化」を解決してゆかなければならないと思います。

特にスポーツ競技界は強い縦社会であり、指導者と選手、先輩と後輩の上下関係が強く、ましてやスポンサーに対しては「絶対」を求められているようです。

相撲をはじめとするスポーツ選手や歌手、タレント、俳優へのご贔屓筋からの援助というものがあります。純粋な援助はこれからの若いスポーツ選手や芸術家、広く見れば研究者に至るまで、すべての若い世代を育てることになります。

江戸時代から明治にかけての町民文化のひとつとして、裕福な旦那が相撲取りや歌舞伎役者を物心ともに援助するというのは「粋」であったにちがいありません。それが「たにまち文化」です。学校近くの食堂のおばさんが、運動部の選手にご飯を大盛にしてくれるのもそのひとつでしょう。

しかし、その様な「粋」な旦那衆ばかりでなく「品のない」スポンサーが若い選手たちを飲み食いに連れまわした挙句、悪い場所へ連れてゆくことも事実です。
今回の事件も元を正せばこのようなことが始まりのような気がしてなりません。

昔の話ですが、相撲部屋のご贔屓筋が新年会か何かで部屋の全員を招待し、宴たけなわの時に、部屋の若い衆全員に一糸まとわぬ姿で踊らせ、馬鹿笑いをしていたということも聞きました。金の力があれば何でもできると勘違いする人間もたくさんいました。バブル期のにわか成金に下品な輩が多かったのも事実です。

昔から興業における地元やくざと芸能人の関係もありました。私の関与したパチンコ店の経営者は後に「裏カジノ」のスポンサーになったようです。そのパチンコ店の御曹司の結婚式には有名な野球選手やゴルファーも来賓に招かれていました。
その中の有名な元野球選手はトランプ賭博で逮捕された経緯もありました。
粋な「たにまち」になりたいものです。

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