麻雀とカフェバーの合体・若者を呼ぶ新型経営 | 麻雀新聞

麻雀とカフェバーの合体・若者を呼ぶ新型経営

若者の街で知られる東京都世田谷区下北沢、小田急・井の頭線の下北沢駅北口から、歩いて徒歩3分ほどのビルの3階に「JPカフェ・麻雀バー」はオープンしました。

オーナーは、数年前に人気を博したプールバーの仕掛け人として有名な建築デザイナーです。これまでに飲食と遊びの融合した店舗デザインを数々手がけています。

この店も、もともとはカフェバーでしたが、飲食だけの経営の難しさを知るオーナーが、今回、マージャンとのドッキングを試みました。20種類以上のカクテルと、バーボン、スコッチなどのウイスキー数十種類がそろえてある華やかなカウンターとマージャン卓、そして至るところに飾られたアンティークな小物。

想像しただけではピンときそうもない店の雰囲気ですが、店内に足を踏み入れれば、何の違和感も感じません。こんな店もおもしろいかなあと素直に感動させられます。
店舗総面積35平方メートル(約10坪)に3卓を設置。特注のテーブル板を卓に取り付ければ、マージャン店からカフェバーへの変身となります。飲食する場所とゲームをする場所を分けていないのがこの店の特徴です。

この変身時に取り付けられたテーブル板は、天板の部分にはめ込むといった一般のものとは違い、卓の縁まですべてを覆ってしまいます。テーブルとして使う機会が多いですから、その分、飲み物や食べ物が卓上にこぼれるケースも増えてきます。
卓をすっかり覆ってしまえば、こぼしたものが隙間からマットにしみる心配はありません。また、マージャンを打ちに来る客だけのためではありませんから、カフェバーの雰囲気を壊さない注意が必要です。このテーブル板によって、カフェバーのテーブルとなるわけです。

トイレ右奥からカウンター方向

天井と壁は白の装飾と腰下部分の壁が茶色の板張りになっています。床には木製板張りのフローリングを取り入れてあります。フローリング張りが常識となっている現代の若者文化を象徴しているといえます。
また、ドアや家具には木目が生かされていて、暖かい感覚を与えてくれます。そんな温かさを一層演出するのが照明です。オレンジ色のカバーがかかった蛍光灯の間接照明とスポットライトが照らす店内は、カフェバーのイメージとゲームにさしつかえない明るさを双方に提供しています。オーナーが手がけるデザインは、ほとんどが1950~60年代のアメリカを意識したものが特徴で、店の造りから内装に至るまで、その時代をイメージされて作られています。

また、それを引き立てるのが店内の至るところに飾られたアンティークな小物です。おしゃれな空間を演出し、店全体に従来のマージャン店のイメージとはかけ離れた雰囲気を持たせています。
この店ではイベントもいろいろと企画し、マージャン大会はもちろん、コンパやパーティーなどにも利用できます。テレビゲームなどゲーム感覚でマージャンを楽しむ若者が、気楽に入れて楽しめる空間作り、それがこの店のコンセプトです。

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