みなさんこんにちは!もう秋も終わりに近づいてきました。
去りゆく「食欲の秋」を惜しんで、先日美味しいフランス料理のお店に行ってきました。もちろんグルメな先輩に連れられてです。私はそういった高貴な食事のルールやマナーには疎いもので、どうも変に肩が凝りました。ただ、人のお金で呑むお酒はどこでも美味しいものです。
さて、そもそもルールやマナーって何のためにあるのでしょうか。改めて社会を見回してみると、法律というルールがあり、礼儀作法といったマナーがあります。それらは多くの場合、争いごとの解決や秩序の維持のために設定されています。そしてこのルールとマナーは世界によって千差万別です。この差異によって生まれるトラブルといったら枚挙に暇がありません。
なかでも、最近では貿易に関するルールを統一しようとする「TPP」に関するニュースが世間を騒がせましたね。
「TPP」とはつまり、太平洋を囲む国々の貿易ルールを統一することで、よりダイナミックな経済の発展を実現させようとする取り組みです。これに対しては、日本の農家を中心に海外の安い農作物が流入してくることのへの反発が起きています。ちなみに、なぜ貿易を活発化させることが経済の発展に繋がるかと言うと、イギリスの経済学者リカードが提唱した「比較優位」という理論的背景があります。しかしこれは非常に説明が煩雑なのでここでは省略します。興味がある方は是非調べてみてください。
では、麻雀ではどうでしょうか。麻雀のルールも多種多様です。まず大別されるのが、赤アリ赤ナシという点です。そして喰いタン後付けのアリナシの他にも、細かいルールの差異(暗槓での国士和了、門前祝儀、白ポッチなど)を挙げていけばきりがありません。
また、フリー雀荘におけるハウスルール等も様々ですよね。極論ではありますが、それらも統一しようというのが「TPP」なのです。
それによって何が起きるでしょうか。まず利点として考えられるのは、ルール等が共通となることで、どの麻雀店にも気軽に入りやすくなります。今まで相まみえることのなかった猛者たちと鎬を削ることができるかもしれません。しかしその一方で、各麻雀店毎に育まれていた文化や伝統が衰退してしまうかもしれません。
ガラパゴス島のように、隔離された地の中では独特な進化が生まれます。私は旅行に行った際、その土地の麻雀店に足を運ぶのが大好きなのですが、それはこの多様性を味わうことができるからです。
そういった多様性が排斥されるかもしれないとなると、ルールの統一というのはどうも味気のないものだなぁと思ってしまいます。みなさんはどうお考えでしょうか。
ちなみに僕が足を運んだ某地では、喰いタン後付け赤一発ナシ裏アリ、3万点点持ち3万5千点返し、東場は聴牌連荘、南場は和了連荘という謎ルールが存在しました。これに関しては麻雀牌を使った完全に別のゲームでした。