麻将連合が主催する「μカップ」の大阪大会「μカップin大阪」が6月12日、大阪府大阪市「天満橋会館」で開催された。
「μカップ」とは、日本全国で開催されており、予選・決勝大会を通じて最高のマナーとフェアプレイの精神で戦う真剣勝負の場。アマチュアでも参加可能で、麻将連合所属のツアー選手ともに予選を戦い、決勝大会では認定プロを始めとするシード選手と戦うこともできる。今回の本戦では32名の選手が対局を行った。
ルールは、一発裏ドラなし。カンドラも増えないという偶然性を極力排除したものとなっているので、手作りというものが非常に大事になってくる。他のプロ団体も一部タイトル戦で採用しているが、そのルールをメインにしているのは今や麻将連合だけである。他の大会とは違うと思う点が何点かあった。まずは開会式の選手紹介。予選を勝ち上がるのをまずは目標としてほしいということで、1人ひとり紹介される。呼ばれた選手は立ち上がり一言挨拶をする。もちろんアマチュア選手も紹介されるのだが、選手から話を聞くと「これから対局がはじまる」と自然に気持ちが高まるそうだ。
対局前にも他では見られないことがあった。対局者が4人集まると、まずは全員が自分の名前とスコアを見せ合うのだ。卓内で、だれがどれくらいの目標かということがわかるのである。
半荘3回戦終了時点で、32名が16名となる。
4回戦終了時8名となり、5回戦終了時に4名となる。その4名で決勝を行うのであるが、敗退した選手や、途中から来場された観戦者も来るので会場はとても賑やかだ。
今回の大阪大会の決勝は堤さん、ASAPIN、地野彰信ツアー選手、むく大樹認定プロで行われ、ポイントが拮抗し、着順勝負となった大接戦の結果、地野ツアー選手がなんと19年ぶりのツアー優勝を果たした。
優勝者インタビューで、感極まった地野ツアー選手には多くの観戦者から感動の拍手が送られていた。
■「μカップin大阪」優勝者地野彰信ツアー選手にインタビュー
―決勝戦は緊張しましたか?
緊張はなかったと思います。
―19年ぶりの戴冠となりましたが、長かったですか?
途中の10年くらいは麻雀を模索しておりました。配信で他団体のプロと対局する機会があり、そこで何かきっかけが掴めたのではないかと思っています。
―優勝を意識したのはいつでしょうか?
最後に3筒をツモった時ですね。混戦で最後までわかりませんでした。
―優勝を実感したのはいつでしょうか?
優勝してから実はずっとうるうるしていたんですが、ずっと我慢していました。でもインタビューの時に溢れ出してしまいましたね。恥ずかしいです。
トロフィーを受け取った後、その刻まれた文字をずっと見つめていた地野ツアー選手。
ベテランの今後の活躍に大いに期待したい。