「大和証券Mリーグ 2023‐24」 レギュラーシーズン いよいよシーズンは後半戦へ 鈴木優プロ Mリーグ新記録の 個人5連勝を達成! | 麻雀新聞

「大和証券Mリーグ 2023‐24」 レギュラーシーズン いよいよシーズンは後半戦へ 鈴木優プロ Mリーグ新記録の 個人5連勝を達成!

「大和証券Mリーグ2023‐24」レギュラーシーズンは、1月19日終了時点で全チームがおよそ3分の2弱の試合数を消化。いよいよシーズンは後半戦へと差し掛かってきており、各チームともポイント状況が気になってくる頃だ。特に今シーズンは9チームで行われていることで、敗退チームも例年より1チーム多い3チームとなっている。まずは6位以内を目指していく中で、1月19日終了時の順位はこのようになっている。

■チームランキング(1月19日終了時)

①U-NEXT Pirates

490・6ポイント

②KADOKAWAサクラナイツ

362・3ポイント

③KONAMI麻雀格闘倶楽部

265・2ポイント

④赤坂ドリブンズ

211・6ポイント

⑤渋谷ABEMAS

20・2ポイント

⑥EX風林火山

▲90・4ポイント

⑦TEAM RAIDEN / 雷電

▲347・9ポイント

⑧セガサミーフェニックス

▲400・9ポイント

⑨BEAST Japanext

 ▲510・7ポイント

この1ヵ月で躍進したのは、U-NEXT Pirates。鈴木優プロがMリーグ新記録となる5連勝を達成するなどトップを積み重ね、チームポイントは500の大台も目前というところまで迫っている。そんなパイレーツを追うのはKADOKAWAサクラナイツ。岡田紗佳プロ・堀慎吾プロ・渋川難波プロの3名が100ポイントオーバーの成績を残すなどチーム全体を通して安定感がある。3位につけるKONAMI麻雀格闘倶楽部と4位につける赤坂ドリブンズも200ポイント以上を持っており、現状ではシーズンを優位に戦えるポジションにつけていると言っていいだろう。

そのあとの中団グループを形成するのは、共に優勝経験のある渋谷ABEMASとEX風林火山。渋谷ABEMASは絶対的大黒柱・多井隆晴プロの出場数が少ないのが気になるところだが、毎年各チームが切羽詰まってくる2月以降に調子を上げてくる選手。今はそのときに備えて牙を研いでいる、といったところか。EX風林火山は勝又健志プロが好調なものの、過去2シーズンにわたって200ポイント以上のプラスを記録している松ヶ瀬隆弥プロがマイナス300オーバーの大不振。実力に関しては過去のシーズンで証明済みだが、果たして巻返しはなるか。

敗退圏内にいるのは、TEAM RAIDEN / 雷電・セガサミーフェニックス、新規参入のBEAST Japanextの3チーム。TEAM RAIDEN / 雷電はこの1ヵ月で200ポイント以上のマイナスとなってしまい、セガサミーフェニックス・BEAST Japanextもさらなるマイナスとはなっていないものの、浮上のきっかけをつかみきれていない。残り試合も少なくなってくるなか、トップ取りに向けてシビアな選択を強いられるシチュエーションも増えてきそうだ。

■個人スコアランキング(1月19日終了時)

①鈴木優プロ

349・7ポイント

②勝又健志プロ

291・0ポイント

③瑞原明奈プロ

274・6ポイント

④伊達朱里紗プロ

219・5ポイント

⑤園田賢プロ

197・7ポイント

個人首位に立っているのは鈴木優プロ。Mリーグ史上初めてとなる同一シーズンでの5連勝を達成し、大きくポイントを伸ばしてチームを牽引している。

続いて2位にはMリーグでも初年度から実力者として呼び声の高い勝又健志プロ。3位の瑞原明奈プロ、4位の伊達朱里紗プロは共にMVP獲得経験を持つ女性選手で、このシーズンでもしっかりと実力を発揮していると言えるだろう。一時は個人首位に立っていた園田賢プロはややポイントを減らしたものの5位で踏みとどまっており、再び上位を捉えることも期待される。

■2月のMリーグ・注目ポイント

例年、Mリーグのレギュラーシーズン終盤戦は、セミファイナル進出ボーダーとなる6位を巡る争いが熾烈になる。下位チームは上のチームを逆転したいし、ボーダー付近のチームは蹴落とすのに必死だ。ただ、今シーズンは敗退が3チームということで、過去のシーズンに見られたような、どこか1チームがターゲットになるという状況にはなりにくいことが予想される。各チームがトップを狙うのはもちろんだが、それが難しくなったとき、どこのトップを受け入れるか、あるいは妨害するかといった駆け引きも生まれてくるだろう。毎年2月以降は、特に中位から下位のチームは雰囲気もピリピリしてくると言われ、それに伴い卓内の緊張感も増してくる。視聴者側としては、そうしたヒリつく状況での一打にこそ、見応えが詰まっていると言ってもいいだろう。ぜひ、極限状態に置かれつつある選手たちの、あらゆるものを振り絞って繰り出される一打をお楽しみいただきたい。

(文・東川亮)

ⒸABEMA

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