一味違う! 美味しい麻雀店 『健康麻将・居酒屋麻雀 ガラパゴス』オーナー・一般社団法人日本健康麻将協会理事長代行 田嶋智徳 インタビュー | 麻雀新聞

一味違う! 美味しい麻雀店 『健康麻将・居酒屋麻雀 ガラパゴス』オーナー・一般社団法人日本健康麻将協会理事長代行 田嶋智徳 インタビュー

全国各地の名物料理とお店を紹介する人気のYouTubeチャンネル『黙飯』で紹介されると170万回以上の視聴を叩き出し、麻雀店グルメとして話題になっている『健康麻将・居酒屋麻雀 ガラパゴス』。もともと健康マージャンの提唱者の一人として健康マージャンの普及につとめた故・田嶋智裕氏が渋谷で営んでいた健康マージャンの老舗で、現在はその意志を継ぎご子息の田嶋智徳氏が高田馬場と神保町でお店を切り盛りしている。今回は、そんな田嶋オーナーに健康マージャンと居酒屋麻雀の二刀流経営についてのご苦労ややりがい、また、現在理事長代行をつとめる一般社団法人日本健康麻将協会の活動などについてお話を伺った。

■居酒屋麻雀のネーミングは私

—本日はよろしくお願いいたします。コロナも終息し、いよいよ普通の日常が戻ってきていますが、お店の現状はいかがでしょうか?

こちらこそ、よろしくお願いいたします。今日もこの高田馬場はありがたいことにほぼ満卓に近い状態ですが、昼間の健康マージャンは以前のほぼ90%くらいには戻ってきましたね。夜の方もやっと戻ってきています。

—YouTubeチャンネルの『黙飯』で紹介されて170万を超える視聴をされとても話題になっているようですが反響はいかがですか?

今まではほぼ基本的に麻雀を知っている、麻雀をする人がほとんどだったわけですが、まったく麻雀を知らない人たちにまで『ガラパゴス』のことが届いているので、びっくりすると同時に嬉しいですね。この動画を観て、麻雀を知らなくても全国各地から訪ねて来てくれる人もいたりして、あらためてYouTubeなどの影響にびっくりしています。その動画がきっかけで、5月28日(日)夕方4時からフジテレビ系全国ネットで放送される『クイズ!ドコノゴハン』という番組でも紹介されるので、ぜひご覧いただければと思います。

—そもそも、この居酒屋麻雀というスタイルは渋谷時代からやっていたものですよね。

父が最初六本木でお店をやっていて渋谷に移転した時に、未知の場所だったこともあって何か新しいことをしようと父が考えて、「渋谷は若い人の街、若い人は食べ放題が好き」くらいの結構安易な考えで食べ放題を始めたみたいですね(笑)。その後、自分が夜の店長としてお店に入って、そうそう、居酒屋麻雀というネーミングは自分がつけたんですよね。でも、そこからが「たいへんの始まり!」。料理担当の人が急にやめてしまって自分がやることになってしまったんです。

■料理経験ゼロから自慢の海鮮丼までの道のり

—料理とかはやっていたんですか?

まったく。料理経験ゼロからスタートしました。でも、やるしかなかったんで、ですからほとんど自己流です。現在はつまみ類は10種類くらいですが、当時は2倍3倍くらいの種類があって。でもだからこそ今があるわけですね。そうして4〜5年くらい夜の店長をやった後に代表になって経営交代してすべてやることになったんですね。父は父でああいう人なので、「今日からは新しく自分のやりたいことを始める」と言って、一切経営に携わらなくなったので、またたいへんが積み重なった感じでしたね。自分はその頃、健康マージャンだけで成り立つ場所でやることが理想と考えていたことや、ありがたいことに渋谷はいつも満杯で広い場所を求めていたこともあって高田馬場に出店しました。

—新しいお店のスタートはいかがでした?

苦しかったですね。最初完全禁煙店でスタートしたのですが、夜の居酒屋麻雀の方がぜんぜん来ない。2年間くらいは夜はノーレートフリーと居酒屋麻雀をワンオペでこなして、ようやく昼間の健康マージャンが安定してきたので、ノーレートフリーをやめて居酒屋麻雀も予約のみにしたりもしました。そうしたらコロナというわけです。

—コロナの間はやはりひどかったですか?

そうですね。基本的には1回まったく来なくなりましたからね。まあ、その期間に家賃も高かったこともあって早めに渋谷を閉めることができたので、現在もこうしてなんとか続けてきております。

—それでは、ご自慢の料理についてお聞きしていきたいと思っています。まず、仕入れとかはどのように行っていますか?

基本的に朝から午前中に自分が行っています。宅配のものなど以外は、業務スーパーやコスパの良いスーパー(たとえば野菜が安いなど)を巡って仕入れています。特に海鮮類は金・土に市場で仕入れるので新鮮で美味しいものを提供できると思います。

—やはり、人気は海鮮丼になりますかね。

そうですね。最初はマグロ丼からスタートして、現在は4・5種類のネタが常時入ります。仕入れによっては本日のように極上生ウニが乗っている特別メニューもあります。あと基本、マグロは本マグロを使っています。

■煮魚や手作りヨーグルトがある麻雀店!

—本日のメニューでいえば、高級魚黒ソイの煮付け定食がありますね。煮魚それも黒ソイが食べられる麻雀店なんて聞いたことがありません。

基本的に金曜日は煮魚を出しています。必ず頼まれるお客さんもいて、美味しいと言われるといろいろたいへんでもやっちゃうんですよね。おかげで魚捌くのも上手になりました。あと、自家製で育てているカスピ海ヨーグルトに自家製のジャムをかけた「ガラパで育てるカスピ海ヨーグルト」もたいへん人気ですね。自信を持ってオススメできる健康メニューです。なかにはヨーグルトを丼一杯召し上がられる方もいらっしゃいますね(笑)。

—提供する料理へのこだわりは何ですか?

みんなに喜ばれるものをできる限り提供していきたいですね。そのためには試作もいっぱいして、試行錯誤して、なるべく毎週違うものを出していきたいと思っています。先の『黙飯』の影響もあって遠くから来てくれる方、新しい方が増えています。その方たちの期待を裏切らないものでありたいですね。あと、経営的に言えば、個人商店が大手に負けないようにするには、やはり何か特化したものが必要だと思います。ですから健康マージャンと居酒屋麻雀の二刀流にますます磨きをかけていきたいと思います。

■健康マージャンのこれから

—最後にご自身が理事長代行をつとめる一般社団法人日本健康麻将協会の活動やこれからの健康マージャンについてお聞かせください。

そうですね。自分の父をはじめ、健康マージャンをここまでにしてきてくれた方々のためにも協会をますます発展させていきたいですね。会員様・参加者様の幸せを考えてよいものにしていくためには、自分ひとりでは絶対できません。みんなのアイデア・力を結集して、危機感を持って協会運営につとめていきたと考えています。また、今後はますますスマホやパソコンで普通にネットを使いこなすシルバー層が増えていきます。ですからしっかりSNSや動画などを活用した情報発信にしっかり対応していかなければなりません。お店についても協会についてももう、「去年と同じことをやっていてはダメだ」くらいの感覚でことに臨んでいきたいと思います。

—本日は貴重なお話ありがとうございました。これからも美味しいもの期待しています。

こちらこそ、ありがとうございました。

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