〇〇と麻雀 第18回
「コミュ力」とは、相手に『馴れ馴れしい』と
思われないギリギリのラインまで近づく力!
みなさまごきげんよう。毎度おなじみごっさんです。
「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、寝て起きて仕事をしているのか、寝ながら仕事をしているのかよくわからないものの、寝ても覚めても麻雀のことを想う恋わずらいのような日々です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
4月ということで学校や会社など、新しい環境に身をおく人も多いことでしょう。そうなると付き物なのが、歓迎会やお花見会といった大人数の飲み会ですね。
個人的な悩みなのですが、私はどうも大人数の飲み会というものが苦手で、誰に話しかけていいやら、どこで話を切り上げていいやら悩んでしまいます。きっと話している相手もそう思っているに違いないと思うと、余計に尻込みしてしまいます。
しかしここでコミュニケーションを取らないのも会の主催者に悪いなと思い、どうにかニコニコ立ち回っている自分を客観視すると、これまた実に会社人らしいなぁと笑ってしまいます。
2016年度の経団連による企業アンケートによると、選考において重視したポイントとして「コミュニケーション能力」が13年連続1位だそうです。いわゆる「コミュ力」というものですが、これをどのように選考しているのかは謎につつまれています。
個人的見解として、私は「コミュ力」を「相手に『馴れ馴れしい』と思われないギリギリのラインまで近づく力」だと捉えています。私がメンバーとして雀荘で働いていたころ、圧倒的ムードメーカーの先輩がいました。先輩は元ホストということもあり、派手な見た目とヘラヘラした語り口で、一見するとただのダメ人間なのですが、これが物凄い人なのでした。なぜなら、先輩は様々なお客さんの「馴れ馴れしい」と感じられるラインを瞬時に見極め、ギリギリ「フレンドリー」なところまで踏み込んでコミュニケーションをとる天才だったのです。それはまるで器に合わせて形を変える「水」の如き存在でした。先輩がいればどんなに気難しいお客さんだろうと、たちまち楽しそうに麻雀を打っていたのでした。
先輩はそこまで麻雀が強いわけではありませんでしたが、間違いなくあの雀荘にとって不可欠な存在となっていました。今でもコミュニケーションの問題について考えると、真っ先に先輩のことが浮かびます。
ちなみに、先輩に対してあまりに感動してしまった私が「先輩は『水』のように形を変えることができる人ですよね」と言うと、「まぁ水商売やってたからねぇ~」と返されてこりゃ一本取られたなと笑った思い出が今もまぶしくきらめいています。
PROFILE:ピカピカの社会人1 年生。
マスコミ関係の仕事でバリバリ稼ぎます。
麻雀店スタッフ経験有り。