4人1チームの団体戦で行われる学生の麻雀大会「第3回麻雀王国杯・学生麻雀甲子園」の全国本戦決勝が9月10日、東京都豊島区「麻雀スタジオ」にて開催
その模様は「麻雀スリアロチャンネル」にて生放送された。今回で3回目となる今大会は、全国18会場にて予選が開催され、123チーム538名が参加した。そして今回からの試みとして中高生予選を開催。全国から参加した27名が個人戦を行い、上位4名が選抜されてチームを組み、準決勝に挑戦した。
10日に開催された準決勝にはこの中高生選抜を含む18チームが進出し、2会場に分かれて、熱戦を繰りひろげた。中高生選抜は最終4回戦に4人すべてがトップをとるなど健闘をみせたが、惜しくも準決勝敗退となった。決勝進出を決めたチームは、電気通信大学の「万年六段@電通大」、東北大学の「チーム鳳凰」、名古屋大学の「ぬまーじゃん」、名城大学の「チームレジェンド」の4チームとなった。
決勝戦からはシステムが変わり、大人気麻雀漫画である「咲-saki-」の作中で採用されている方式で競技が行われる。チームで持ち点である10万点を共有し、1半荘ごとに先鋒・次鋒・副将・大将と選手が交代していくシステムがそれだ。
決勝戦は先鋒・次鋒と得点を伸ばし「チームレジェンド」が好スタート。副将戦が終了した段階で2位の「万年六段@電通大」との差3300点でトップをキープした。しかし大将戦を迎えて一時は逆転を許す展開になり、オーラス、2着の「万年六段@電通大」との差、わずか300点の大接戦に。しかし最後、「チームレジェンド」の大将・冨田朋暉選手が自らアガって優勝を決めた。
大将として大熱戦に臨んだ冨田選手は「嬉しすぎて、感動しちゃいました。逆転されてもあきらめずに頑張って優勝できたので嬉しいです」と喜びを語った。
見事優勝に輝いた名城大学の「チームレジェンド」(渡辺嘉人、浅岡諒亮、東川圭司、冨田朋暉)には2017年3月に開催される「アモスグランドチャンピオンシップ2016‐2017」への出場権が贈られた。
この大会を協賛する「麻雀王国株式会社」の河下太郎代表取締役に今大会についてお伺いすると、「もともと学生の「咲-saki-」のような大会があるといいなというリクエストから始まったこの大会も3回目を迎えることになりました。今回は初の取り組みとして中高生の予選を取り入れました。実はこれも「咲-saki-」のアニメ監督からの[主人公は女子高生なんだから]という一言から始まりました。このようにこの大会は様々な多くの人の思いやアイデアが詰まった大会であると思います。
中高生の参加者も静岡・広島・大阪など遠い所から参加してくれましたので、本当に嬉しく思っています。
生放送の解説を行っていた河野直也プロにも今すぐスカウトしたいと言わしめたくらいに毎年学生の麻雀のレベルが上がっているのをひしひしと感じています。
これからも麻雀を愛する学生や女性を応援し、将棋や囲碁のように小学生ぐらいからでも麻雀が楽しめるような環境作りに協力していきたいですね」と語ってくれた。