骨髄バンク チャリティー麻雀大会 2017 in 大阪

骨髄バンクチャリティー麻雀大会2017 in 大阪

麻雀を通じて「命の輪」をひろげる

 皆さんは今までに重大な病気にかかったことがありますか?
 3月12日(日)に「骨髄バンクチャリティー麻雀大会2017 in 大阪」が大阪府大阪市『つどい麻雀・菜の花』にて開催されました。

 この大会は、元白血病患者であるルーラー山口プロ(日本プロ麻雀協会)が実行委員会事務局長を務めている大会で、今回が13回目となります。
 骨髄バンクチャリティーに麻雀とは「?」を浮かべる方も多くいらっしゃるかと思います。
 これは実行委員会事務局長のルーラー山口プロが元白血病患者で、骨髄バンクを通して骨髄移植を受けたことに由来します。山口プロが骨髄移植を受けた約3年後、ご友人たちが復帰祝いに麻雀大会をしようと声をかけてくれたそうです。
 そこで、チャリティーイベントの形でやりたいと始まったのが現在の形へとつながりました。

 山口プロはこのチャリティー麻雀を通して出会った仲間たちと協力して骨髄バンクへの恩返しと、今も病気と闘っている仲間への応援を続けています。今大会には山口プロに賛同した麻雀プロ・著名人も多く来場。漫画原作者の来賀友志氏、弁護士で麻雀プロでもある津田岳宏氏、初代・第11代天鳳位のASAPIN氏、足立玲プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)、上田唯プロ(日本プロ麻雀協会)、大島麻美プロ(日本プロ麻雀協会)、木崎ゆうプロ(最高位
戦日本プロ麻雀協会)、酒井一興プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)、千代ちせプロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)、中出雄介ツアー選手(麻将連合)、夏月美勇プロ(日本プロ麻雀協会)、野添ゆかりプロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)、原田翔平プロ(日本プロ麻雀協会)、堀良三プロ(日本プロ麻雀協会)、米崎奈棋プロ(日本プロ麻雀協会)、渡部亜美ツアー選手(麻将連合)の方々がゲスト・運営スタッフとして参加していました。

 今回は私も選手として参加しました。
 参加者の中には初めて自動卓で麻雀をするという方も多く、終始和やかなムードで進行していました。
 優勝者には大阪で開催される『ヴェストワンカップ』の本戦シードが贈られることもあり、私も全力で優勝を狙いに行きます。

 1回戦・2回戦ともにトップの好スタートを切ります。もしや…との気持ちが出てきます。
 マンガンを放銃、その後も勝負手をかわされ、ジ・エンドとなりました。

 3回戦と4回戦の間には、全国骨髄バンク推進連絡協議会元会長の大谷貴子さんから骨髄バンクについての特別講演がありました。大谷さん自身も元白血病患者ということもあり、実体験を交えてのお話です。
 なんと、参加者の中にドナー登録をしており、且つ骨髄提供までした方がお2人もおられました。インタビュー形式で講演は進行します。

 その方々のお話によれば、「ドナー登録をするにあたっての不安は一切無かった」そうで、実際に骨髄提供をしたときも、重く受け取ることは無く、痛みも特に無かったそうです。自らの骨髄を提供し「命を救う」という行為をやってのけたお2人のお話に会場は先ほどまで麻雀をしていたとは思えないほど、聞き入っていました。
 その後始まった4回戦。私は先ほど骨髄提供のインタビューを受けていた方と対局です。お話を伺うと、患者さんからの手紙は受け取りを拒否していたようで、そのことを後悔しているご様子でした。
 麻雀はというと、オーラスに一発海底裏1条件でトップの立直をかけましたが当然の流局でした。


チャリティーオークションのようす

 全対局終了後には集計までの合間にチャリティーオークションが開催。プロからの出品物や協賛各社からの出品物、落札額は全額寄付という制度です。

 全自動麻雀卓から漫画家の特別イラストまでジャンルは多岐に渡り、会場は大盛り上がりでした。

 そして結果発表です。優勝者はなんと4連勝という圧倒的な強さを見せた山路さん。本人も喉から手が出るほど欲しかった「ヴェストワンカップ」のシード権をゲットしていました。


左端がルーラー山口プロ、中央が優勝の山路さん

 山口プロは、「関西で初の開催ということで不安でしたが、こんなにも多くの方が集まってくれてとても嬉しいです。白血病にかかっていなければ、チャリティー大会を通してこんなにも多くの仲間と出会うことも無かった。私は幸せ者です。これからもこの活動を広げていきたいと思います」と語り、盛大な拍手で閉会となりました。

 私自身、白血病とは無縁の生活を送っていましたが、今回の大会を通して感銘を受けた部分が多くありました。
 ドナー登録をする機会はなかなか無いと思いますが、献血する際などに話を聞いてみようと思います。

 みなさんも1度「骨髄バンク」検索してみてはいかがでしょうか?
(麻雀新聞編集部)

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